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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

フォトレタッチは一般的になった

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写真加工などを扱うソフトウェアとしてAdobe Photoshopはあまりにも有名で、プロユース向けにExtendedがあるのに対し、デジタルカメラ等を購入すると付属してくるお手軽版のElementsまで、現時点では大きく分けて3種類が存在します。

私も仕事柄、Photoshopは十数年前のVer.4位から使い続けてきましたが、それから、5,6,7,CS,CS2,CS3,CS4まで歴史は長いですね。フィルムカメラ愛好家が写真の視点でPhotoshopというソフトを捉えると、機能が少なかった昔のバージョンでさえフォトレタッチの枠を超えた派手な加工までを行える、ある意味 ”嘘つき加工ソフト” という印象が強かったですが、デジタルカメラの普及と共に無くてはならない物へと変化しつつあります。パソコンがこれだけ普及した今は一家に一ソフトあってもおかしくない状況になるかもしれませんね。

Photoshopの凄いところは、こうしたコンシューマ用途からプロユースまで基本的には同じソフトでカバー出来る点で、個人でも購入出来る価格、使いこなせれば青天井の機能、画像処理の概念は他のソフトにも応用可、という3つのポイントが圧倒的にユーザー数を増やしている秘訣だと考えます。これは写真業界でも映像業界でもPhotoshopの実力は誰もが認めていて、ソフトウェア開発メーカーが競合製品を出してこないのも面白いところ。もはや他の追随を許さない状態ですから、デジタルカメラのRAW記録が普及した現在、各社は前段階のRAW現像ソフトのポジションを独占すべく力を入れています。

先日Adobeさんの関係者の方にお話を伺ったところ、今後のPhotoshop(あえてCS5とは言わなかった)では、MACのGrand Central Dispatchにも似たマルチコア分散処理機能が盛り込まれる旨を説明してくれました。これまでもコンピューターのマルチコア処理で演算速度を上げる試みは各社の色々なソフトが行ってきていますが、CPUの能力が100%近くまで使われている事は少なく、どのチップも60%~70%程度にとどまっていました。それを今後のAdobe製品ではタスクが投げられた直後から100%に近い値で動作可能な ”仕組み” を導入するということらしいです。

勿論、バージョンが上がるごとに搭載されてきた派手な画像処理の次なる情報もありますが、それらに関しては技術の高さには驚きますが、映像制作には良くても写真加工という意味では既にモラルの問題という所まで来ている気がするので、大賛成!とまでは言い切れません。

Photoshopはもともとフォトレタッチソフトから始まっていますが、今ではRAW現像から動画までが扱え、3D空間までを情報として持てますから、少しずつAfter Effectsに近づいているようにも思えます。これだけ専門的になってくると同じソフトを使ってもコンシューマーとプロでは大きく差が出て当然ですが、画像処理を仕事としない人でもデジタル加工に対する認識や基本概念など世間の平均レベルは上がっていくように思います。

そんな事より私は、いつになったらPhotoshopにグラデーションぼかし機能が搭載されるのか...と思っているのですが。

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