Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

農の体験塾 2023(9)

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All Photo by inos

東京は梅雨に突入し雨続きだった1週間。本日は束の間の曇り空を有効活用し半日の農作業。6月は春夏野菜の収穫ラッシュであるだけでなく、作物が急成長する時期でもあるためこまめに手入れをします。

この1,2週間はどの作物も完全にスイッチが入り、きゅうりやトウモロコシは人の背丈を超える勢い。寒冷紗などのトンネルもそろそろ全て外せる時期ですから畑全体が緑一色になります。これだけ手が行き届き綺麗な景観を維持している農園はなかなか他ではお目にかかれませんね。大変美しいと思います。

今日の講習と作業内容は以下。

1.きゅうりの手入れ(側枝は2葉で摘芯、主枝を35葉で摘芯、黄化した葉を週に3,4枚摘葉)
2.トマトの手入れ(脇芽取り、7花房の上2葉で摘芯)
3.シシトウの手入れ(下葉の整理)
4.なすの手入れ(倒れ掛けの主軸を直立に修正、下葉の整理、脇芽とり、4本仕立てのための小づる選択)
5.なす、ししとう、里芋の追肥
6.トマト、きゅうりの追肥
7.落花生の間引き
8.きゅうり、なす、大根、レタス、小ネギ、ヤングコーンの収穫
9.殺虫剤系農薬(アデオン乳剤)の散布

毎回講習会を受けてからの作業とは言え、ようやくトマトときゅうりの基本的な仕立て方を理解しつつある段階の私には、新たにナスやシシトウの仕立て方までのインプットは完全にキャパオーバー。

えっと、脇芽を全て取ってしまって良いのがトマトで、脇芽の葉を2枚残して摘芯するのがきゅうりで、ナスは実の先の葉を1枚残して摘芯し、収穫を終えたら脇芽の1枚葉の先で摘芯し...、とまあ、作物の種類によって摘芯、摘葉、摘果の方法が少しずつ異なるのでパニックになるのです。困った時はその場でiPhoneに保存されている資料を見ながら...という悠長なこともしていられませんからね、結局先生に聞きに行く事になります。

そんな日々の苦労が実り、ここ最近は数日に1度の頻度で何かしら旬の野菜が収穫できています。本日の収穫は上の写真の通り。リーフレタス赤と緑、きゅうり、ナス、大根、ししとう、小ネギ、ヤングコーン。そして先生が先行して作っていたとうもろこしを2本購入。

どれも特大サイズのため一体これどうやって消費しよう?という本音を隠しつつ、収穫量が多いというのはシンプルに嬉しいものです。

トウモロコシは1株から1本しか収穫ができません。実際は1株に3本くらいは身がつくのですが、1番最初にヒゲを出し1番上に成長を始める1番果が収穫に値する本命とすると、2番果と3番果は雄花の花粉が上手く受粉できないという理由でまともなトウモロコシにならないと言われています。

トウモロコシってこのヒゲの1本1本が実の1粒1粒に繋がっていて、雄花の花粉を受粉したものだけが実が膨らみ我々が想像するあのトウモロコシになるんですね。つまり粒の数とヒゲの数はイコールって事。だから雄花から距離のある下の方に顔を出す2番果と3番果は受粉の確率が下がり成功率が低いということのよう。

それなら受粉が始まる頃のまだ小さなうちに2番果と3番果は摘果してしまい1番果に栄養を集中させ、取ってしまった2番果と3番果は捨ててしまうのではなく柔らかいうちに食べてしまおう!という発想がヤングコーンの存在に繋がっています。

我が家もヤングコーン取ってきました。ヤングコーンってそういう品種の極小サイズのトウモロコシがあるのかと思っていましたが、こうして未熟なトウモロコシを摘果したものだったのですね。中華屋さんなどでは中華丼などの具材に使われているのをよく目にしますね。

今夜はナスとシシトウとヤングコーンの煮浸し。そこに大根おろしをたっぷり添えて。自分たちの手で作った野菜は大変おいしいです!

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