Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

カメラと歩く[興味から始めた]  2003/12/15の日記から

By
All Photo by inos

当ブログも今年で20周年を迎えたことは先日ご報告したとおり。だからというわけではありませんが、ここ最近昔の自分が書いた日記を読み返してみたりして当時を懐かしく振り返っていました。今の自分が失ってしまったピュアな目線で飾らず綴られた記録からは自分自身が学ぶこともあったり。

私が写真にのめり込んでいった軌跡が当時の日記に3日に渡り書き記されていたので今日からしばらく当時の文章のまま再掲載してみたいと思います。

===== カメラと歩く [興味から始めた]   2003/12/15の日記から

いつしか好きになっていた写真。今の私への軌跡を少しだけ振り返った。

写真を始めたのは小学校5年。当時地球には76年周期で訪れるハレー彗星が大接近していた。家には一眼レフなどという高価なカメラは無かったため無名のインスタントカメラで毎週のクラブ活動を楽しんだ。何を撮りたいとの信念も無いまま山になったプリントの多くはよくある花や風景のピンボケ写真ばかりだったが、それでも校内の写真展で発表した1枚は別のクラスの担任が1,000円で買ってくれたのを覚えている。そしてどうしても星の写真が撮りたかった私は友人のお父さんからマニュアル一眼レフを借りレリーズも使わず手ブレした北斗七星を撮った。今考えればよくもまあ近所のガキンチョに高価なカメラなど貸してくれたものだ。

やがて入試など存在しない田舎の中学へとエスカレート式に入学し、写真部も無かった学校だけにしばらくカメラから離れる事になると想像したが、修学旅行や登山などのイベントでは担任に一眼レフを渡され記念写真は決まって私が撮っていた。きっと私のメカ好きを担任は分かっていたのだろう。その頃はシャッタースピードや絞りの知識などあるはずも無く、仕上がりは中学生の私が見ても決して良いとは言えなかった。勿論担任がもう一台のカメラでこっそりバックアップしていたのは見逃さなかったが...

その後、遊びの事でいっぱいになった頭を一時的に勉強へと向け、奇跡的に工業高校への合格を果たした。今思えば全ては恵まれた環境下にあった。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)