Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

カメラと歩く[教科書はない]  2003/12/18の日記から

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All Photo by inos

高校生ともなれば興味はあらゆるベクトルを持ち、原付を乗り回す者がいたり、部活動に明け暮れる者もいる中で私は案外地味な存在だった。電気課への選択は私にとってドンピシャのジャンル?だったようで、日々の授業すら楽しく思え、この3年間は全くと言っていいほど写真には接しない日々だった。たびたび興味本位でクラスのバンドのライブをビデオ撮影したりもしたが、どれも資料映像程度の出来栄えでメンバーへの記念の1本にすぎなかった。

映像や音響に関する専門学校を探すべく学校説明会に参加した時、「こういう業界は感性がないと...」 そんな言葉を聞かされたのを覚えている。生まれて初めて聞いた ”感性” という言葉はその頃の私には ”もって生まれた特殊な能力...” そんなふうに響いた。

専門学校に通うようになり放送制作に関するベーシックな技術を一通り習うわけだが、それらが即何かの役に立つはずもなく、初めて買った一眼レフカメラ ミノルタα-5xi を持っては友達とよく多摩川や横浜に繰り出した。小学生の頃とは違い多少はカメラの仕組みやフィルムの選び方など、ありがちな技術先行型の写真ライフを送るようになる。粒子は細かいほど良いフィルム、背景がボケる程良いレンズ、オートフォーカスが早く連写枚数が多いカメラほど優れていると思っていた頃である。

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