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    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

M.2メモリーで高速外付けドライブ環境を手に入れたはずが

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All Photo by inos

ブラックフライデーに便乗し仕事用のSSDを安く手に入れられたと喜び勇んで到着を待つも、この時期は皆が同じようにお買い物をするせいか4日ほどのディレイにてようやく手元に届きました。

本来パソコンの内蔵ドライブとして使うべきM.2 NVMeメモリを外付けドライブとすることで高速データ転送を可能とする目論見。プロ用カメラで撮影した動画RAWファイルを直触りで編集するならRAIDドライブもしくはこうした高速メモリーが必須。

そこで重要になるのがパソコンとの接続IF。身の回りに多く出回っているUSB3.1規格による接続では転送レート10Gbpsが上限だからして、今回用いるM.2メモリーSamsung PCIe 4.0 NVMe SSD 980 PROの読み書き速度(7,000MB/s、5,100MB/s)が活かせない計算。求められる接続方式は今手に入る最高転送レートのThunderbolt3/4の40Gbps。それでも計算上はメモリー性能上限までは使いきれませんが。

世の中にM.2に対応する外付けケースは多々あれど、Thunderbolt 3/4 の40Gbps IFに対応するモデルは数える程しかありません。中でも一番ユーザー数が多く実績のあるモデルが上の写真に収めたORICO USB4.0 Nvme M.2 SSDケース (M2V01-C4)。

これが今回Amazonブラックフライデーセールでお安く手に入ったので注文しておいたというわけ。

手元に届いたケースは思いの外小さいわりに持ってみるとずっしりと重い。M.2メモリに高速アクセスが連続すると90℃を超える熱量となると言われていますから、ケース全体がアルミ削り出しのヒートシンクとなっているためこればっかりは仕方ありませんね。

気になるのは内蔵されている基盤の形状。インターネット上に多く出回っている同モデルの情報とは見た目が少し違う基盤のように見えます。2280サイズのメモリー限定ケースのはずがどういうわけかそのほかの規格のメモリーにも対応した基盤に見受けられます。メモリーの固定方法もネジ式のはずがピン留めに変更されている...。まあこのケース自体はもう数年前にリリースされているものであり、何度かマイナーチェンジが繰り返されているのでしょう。

さて、Samsungのメモリーを実装し、手元のMacに接続。もちろんThunderbolt4。Mac純正のディスクユーティリティからフォーマットをしようとアクセスしてみました。

しかし、どうもそれらしきディスクが見えません...。おかしいな?と思い、ケーブルを繋ぎ変えてみたり別のケーブルを試したりしましたが変化なし。Macのシステム情報(Windowsでいうところのデバイスマネージャー)からThunderboltポートを確認すると確かにThunderboltデバイスとしては認識されていますが、ディスクとして見えてこない。Mac側の問題かと考えThunderbolt4ポートを備えたWindowsパソコンに接続して見るも結果は同様。

じゃあ付属のUSB3.1(USB-Aコネクタ)ケーブルで接続したらどうか?と試してみるとこちらはすんなり認識。この時点でケースとメモリーメディア間の相性や装着に不備がない事は分かりました。

となると、Thunderbolt4接続の場合にOSからは何らかのデバイスとして認識されているわけですから、原因はこのケースのコントローラーがパソコン側に「今接続中のデバイスはメモリーメディアですよ」という伝達がうまくいっていないのではないかと。

内蔵されている基盤は同モデルで他に見ない形状のものだった点に怪しさを覚えつつも、マイナーチェンジにより更にパフォーマンスが上がった最新版が手元に届いたか?などと期待した私は今になって思えば少々愚かだったでしょうか...。渋々Amazonに返品する段取りとなりました。

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