ダイハツという自動車メーカーに関して、私個人は昔からそれほど思い入れが無くこれまで所有した事はなかったですが、コペンのような可愛い軽オープンカーが電動ルーフを搭載していたり、ハイゼットのような車が多くキャンピングカーのベースに使われていたりと、唯一無二にして魅力ある車を作っており多くのファンがいるのは事実です。聞けばスズキを抜いて軽自動車シェアNo.1という自動車メーカーが大きな不祥事とのニュース。

170を超える不正が発覚したとなれば、メーカーのトップが頭を下げる事態に発展するのは当然ですね。1つや2つなら「うっかりミス」みたいな言い訳でお茶を濁す事も出来たでしょうが、170は意図せず現れる数字ではありませんから。状況が状況なだけに全車種出荷停止との事、自動車史において聞いた事のない事態です。

今回は想定外の欠陥ではなく不正ですから、メーカーは状況を真摯に受け止め時間をかけて今後の対策を講じるのは当然の務めとして、可哀想なのは新車を注文済みで納車待ちの人や、現オーナーさんですよね。一体自分の車はどうなるのか？と。たとえ納期が遅れても欲しかった車を心待ちにするファンもいるでしょうし、不安を抱えて乗るくらいなら他メーカーに乗り換えるという人もいると思います。

こんなニュースを見ると自分の車はスズキだから大丈夫！なんて鷹を括ってはいられませんね。自動車という括りで一口に語るのはちょっと間違いかも知れませんが、今年はBIG MOTORの不祥事に始まり、DENSOの部品不具合など車に関するネガティブなニュースが多く聞かれた年ですから、車業界全体を俯瞰で見て「大丈夫か？」と心配になるのは当然です。