Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

今一度SIGMAを考える

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All Photo by inos

最近になってSIGMAのfpというカメラが気になっています。もう発売されてから数年が経過しているのでそろそろ次のモデルが出る頃だというのに。

SIGMAというメーカーは主にレンズメーカーとしてここ10年ほど人気がありますが、元々はカメラメーカーだったはずです。とはいえキャノンやニコンほどの知名度はありませんし、技術的にも同じ土俵では競合メーカーにとても敵わないとあって、SIGMAはSIGMAしかやらないようなアイデアで飛び道具的な製品をこれまで作ってきました。

その最たるものが一般的なカメラに用いられるベイヤーセンサーとは似て非なるFoveonセンサーですね。上の写真はかれこれ10年以上前にFoveonセンサーを搭載したSIGMA DP2Xというカメラで撮影したもの。当時このセンサーで撮影した写真は明らかに解像感が高く感じられ、滑らかで柔らかい描写に息を呑むほどでした。今となってはベイヤーセンサーでも超高解像度のものが増えたのでFoveonとの差別化が難しくなりましたけどね。

しかしFoveonセンサーはその構造上高感度耐性が低く、ISO感度は上げてもせいぜい200止まり。400まで頑張ってしまうともうザラザラでFoveonの良さはまるで活かせませんでした。写り以外にもカメラの性能もSIGMAクオリティでしたからAFなんて「気長に待てばそのうちピントが合う」くらいのもので、道具としての信頼性はお世辞にも誉められたものではなかったですね。

それでもSIGMAというメーカーは、その不便をもって余りある魅力を製品に込めてくるんですよね。fpの魅力も今更ながら私も感じ始めているわけでして...。

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