キャンプの半分は食事作りと言っても過言ではないくらい時間を要するものです。結局のところ不便な中で効率よりもプロセスを楽しむのが非日常で楽しいわけですから、食事の準備はその最たるもの。
極論ですがタープなら食事の準備までに張れていれば良いわけですし、テントなら夜寝るまでに設置できれば良いわけです。その間はじっくり納得がいくまで吟味したり考えたりして、整地して水平を出すもよし、シワを伸ばすようガイロープを張り直すもよし、そうやって苦労して準備するから夜気持ちよく寝られることが嬉しく感じますし食事も美味しくなるのです。
キャンプというのは便利すぎる日常から少し距離をおいて、自分たちの手で快適を作り上げることの喜びを再認識する貴重な時間。
この季節だと多くのキャンパーが17時くらいから焚き火を始めますからそれに合わせて諸々の準備を。今回は現地で薪を購入する事はせず、檜の端材を道中で沢山頂ける計画だったため、燃やしやすい適度なサイズになるまで多少の薪割りのみ行いました。
薪は製材された板や棒よりも、乾燥させただけの広葉樹の方が燃焼時間が長い事は分かっていましたが、今回は調理ではなく暖を取るためだけの目的でしたから、着火後はまめに薪を焚べる事で対応。
前日に現地購入したコシアブラは袴を取ってから一旦水洗い。ちょっと濡れすぎな感じがあったため洗濯物でも干すかの如く一列に並べて軽く乾燥。こんなふうな調理をしている人はあまり見たことがありませんが。
水分を飛ばしたかった理由は他でもなくこの日のメニューが天ぷらだったから。キャンプで天ぷらってあまり聞いたことがないものの、カセットガスコンロを使えば火力も安定して上手く出来上がります。前日のメニューがあらかじめ準備しておいた肉でバーベキューでしたから2日目はこんな感じも良いかなと。揚げたての天ぷらは最高に美味しくいただけました。
そういえば我が家、キャンプで煮込み料理ってあまり作りませんね。