近年のデジタルカメラ、特にハイエンドモデルに関しては、秒間10コマを超えるような高速連写が可能なのだそうです。日常生活ではまず不必要な数値ですが、競合他社との性能比較には分かりやすいものさしになるのでしょう。
そんな高速連写について、もしそれが秒間30コマになればテレビ相当の動画になりますし、120コマになればスーパースローカメラ並のスローモーションが撮影出来ます。そこで私は考えてみたのですが、仮に秒間30コマだったとして、その撮影中にレンズのフォーカスリングを回したらどうなるか?最短撮影距離から無限遠までの間を1秒間でフォーカス移動させた場合、その距離を30等分した各ポイントにフォーカスが合った写真が30枚撮れます。実際は無限遠というのは計算し辛いですから、ここでは30メートルを無限遠と想定すると、単純計算で1メートルおきにフォーカスポイントをずらした画像が30枚撮れる事になります。(実際はフォーカス送りはリニアには変化しませんから1m間隔にはなりません)
そこで撮影コマ数が多ければ1m間隔のところが、50cm、30cm、という具合に、より情報量が増えていきます。
これはどういう事かと言うと、撮影後に好きな位置にピントを合わせた写真が選べるという事。極端な言い方をすれば、撮影後に好きな位置にピントが合わせられると言う事。そのためには今より数段感度の高いイメージセンサーが必要になりますが、FUJIFILMが採用するISO12800という超高感度撮影でもそこそこ奇麗に見えてしまうようなノイズリダクション機能が当たり前になれば、実現不可能ではない話です。
5年後や10年後の写真業界は、もしかするとシャッターを押した瞬間に数百枚という写真が撮れるようになっていて、後から自在にフォーカスポイントを決められるのかもしれませんね。現時点でも1ファイルに複数枚の画像を保存するMP形式が存在しますから各カメラメーカーも似たような事は考えているでしょう。
これのことですよね?原理は違いますが。
http://www.lytro.com/
nanashi さん
書き込みありがとうございます。
なるほど同じようなものが既にあるのですね。
こちらは連写ではなく、複数のレンズでイメージャーに対して規則正しく並べて記録するようですから、
解像度は落ちますが、時間差によるレリーズタイミングのズレは皆無ですね。
きっと今後は、写真の世界も複数枚同時記録が当たり前になると思います。
露出を変えた記録や、深度を変えた記録、フォーカスを変えた記録など、使い方は様々ですが、
今のオートブラケティングよりコマ間のレリーズラグが小さくなれば、可能性は一気に広がると思います。