FUJIFILMが3層イメージセンサーの特許出願中との情報がネット上に流れています。ここ数年はSIGMAのFoveonセンサーにどっぷりだった私も、あのFUJIFILMがいよいよ3層に着手と聞けば、高感度に弱かったSIGMAの弱点をカバーするように理想的なカメラの登場を想像してしまいます。

現在FUJIFILMからはx100という素晴らしいカメラが出ていて、高感度撮影時のノイズの少なさと、大型イメージャーながら最短撮影距離10cmという夢のようなスペックなのですが、残念な事にマニュアルのフォーカスリングが電子デバイスになっていて距離目盛りも着いていませんから、ファインダーを覗く前に大まかなピント位置の設定をしておく事が出来ません。ファインダーを覗いてからは僅かなピントの修正とフレーミングだけを行ってすぐにシャッターが切れるようにスタンバイしておきたいのです。

FUJIFILMファンの間では、来年、レンズ交換式モデルが出てくる事が予想されていて、それもほぼ間違いないのですが、だとすればそこに装着出来るレンズは恐らくマニュアル操作を重視しているでしょうから、x100のような使い勝手の悪さも無いでしょう。そして今回噂されている3層になったらもう申し分ありませんね。

近距離が撮れて、高感度に強く、レンズのマニュアル操作もそこそこで、3層イメージャーによる色情報の確保。原理的にローパスフィルターレスとなれば、SIGMA DPシリーズに望む全てが詰め込まれたようなもの．．．。2012年が楽しみになってきました。