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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

LM-EA7が更に便利になってきた

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MマウントレンズがAFで使えるマウントアダプター(LM-EA7)を入手してからというもの、使い慣れていたNikonのマニュアルレンズさえもAFで使用するようになり、その便利さに甘えてしまったらもう手放せないアイテムになっています。古いレンズが使えるので最新レンズよりコンパクトにまとめられるというメリットも大きいです。その場合光学収差からは逃れられませんがそれも味として活かせる用途ならハマります。

最新レンズの多くはレンズ側に手ブレ補正機構が内蔵されている分鏡胴が大きくなってしまっていますが、カメラ本体にボディ内手ブレ補正を身にまとうα7RIIに組み合わせるなら手ブレ補正機構は省略してくれたほうが小さく軽く安価で有り難いんですけどね。

そんな理由半分、過去の資産を活用したいという気持ち半分の私にとってLM-EA7は良い仕事をしてくれています。そしてようやく使いこなせるようになってきたところです。

さてそんなLM-EA7ですが、レンズ交換後の儀式としてカメラ本体のFナンバーをしかるべき値にセットしてシャッターを切る事でそれ以降の撮影データにレンズメタを反映できることは以前書いた通りですが、プリセットで登録されていない焦点距離のレンズを使う場合にはどうするのか?という疑問があります。私の場合20mm、35mm、50mm、105mmを主に使いますが50mm以外はプリセットされていませんから20mmや105mmを使うなら工場出荷時の値から近似値を選ぶのが手っ取り早い...。

まあ私の性格からしてそんな曖昧な使い方で我慢できるはずはなく、今回はプリセット値のうちユーザーが編集可能な4本のレンズデータを書き換えてみました。カメラボディ側のFナンバーで、F11、F13、F14、F16に対しそれぞれ先ほどの4本の焦点距離を割り当てます。

書換え方法はスマートフォンから行いますが、これに関してはiPhoneは未対応でAndroid端末からに限定されるため、ゴールデンウィークに長野の実家に帰省した際、兄のAndroid端末を借りて行いました。マニュアルなどは一切読んでいませんでしたがアプリのUIと動物的勘だけで何とかなりました。

TECHARTのサイトよりレンズ焦点距離編集アプリをダウンロードしAndroid端末にインストールしておく。(Android APP for datasettings)
②スマホとLM-EA7を接続すべくBluetoothをOnにする。
③LM-EA7が装着されたカメラの電源を入れ絞りをF90にセットしシャッターを切った後カメラの電源をOFFにする。
④アプリを起動しF11~F16までの各レンズデータを編集しCONFIRMする。

②と③の順番は曖昧ですが操作としては以上のような流れです。編集後は念のため各Fナンバーにセット後撮った写真のEXIFを確認してみましたが全て狙い通りの焦点距離が反映されていました。

更に、重要なのはカメラボディ内手ブレ補正のレンズ焦点距離情報に反映されているかどうかですね。これまでLM-EA7を使用してマニュアルレンズを使う際は、EXIF反映の為のFナンバーによる焦点距離のセットと、カメラ内手ブレ補正の焦点距離の二つを設定しなければならず、面倒なだけでなく片方(もしくは両方)をセットし忘れる事がしばしばでしたが、今回の設定により正しい焦点距離がカメラ側にフィードバックされる事になりますから、ボディ内手ブレ補正の焦点距離設定をオートにしておけばFナンバーのセットのみで自働的に手ブレ補正の焦点距離も切り替わるはずです。

目視による確認ではありますが実際にテストしてみました。手ぶれによる影響が大きく変化がわかりやすいということで105mmのレンズをセットし、カメラ側のFナンバーをF16にセット後シャッターを切りその後の手ぶれを確認。次にF11にセット後シャッターを切りその後の手ぶれを確認。すると明らかにF16でシャッターを切った後の方がファインダー内ライブ画像が安定します。なんたってF11はLM-EA7が20mmレンズとしてカメラボディに情報をフィードバックしますから、ボディ側は20mmの広角レンズが付いていると思い込んでブレ補正を行い、実際は105mmレンズを付けているわけですから手ぶれが治らないのは当然。F16でシャッターを切り直せば105mmのレンズ情報がフィードバックされて適切なブレ補正が働きピタッ!と安定。ん〜気持ちが良いです。

LM-EA7、過去のマニュアルレンズがオートフォーカス化できる上、レンズデータのメタデータまでをボディと連携して活用できる、素晴らしいマウントアダプターを考えたものですね。

 

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