Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

情報収集の場として

By
All Photo by inos

  

せっかく横浜まで足を伸ばしたのですから、”近寄れそうなブース” は覗いてみました。CANONさんはこのCP+でも積極的に放送や映画レベルへの挑戦を押し出してきていましたね。昨年の同イベントではEOS 5D MK2によるムービー制作の事例発表に留まっていましたが、今年は完全なるムービーカメラとして開発されたC300や注目の1Dを全面的にプッシュしていましたね。当然の事ながらそれらのコーナーには人だかりが出来てしまいますから係の人が交通整理に追われていました。そうした中、面白いのはCANONさんはカメラやレンズだけでなくプリンターも作っていますから、写真イベントの今回は巨大なプリンターなども展示されている事。正直、この特大プリンターをこのイベントで展示してビジネスに繋がるのかが疑問ですが、勢いのある会社はスペースにも余裕があるのでしょうね。

NIKONコーナーでは話題のD800が展示されていたようですが、そちらも黒山の人だかりでとても近寄ろうという気にはなれませんでした。もはやフラッグシップ一眼レフはモーターショーにF1が展示されているようなもので、現実目線で見れないという理由もあります。

  

さて、今回の展示会で一番の目玉はやっぱりこのカメラでしょう。去年もFUJIFILMがx100で話題をかっさらっていきましたが、今年も引き続きFUJIFILMブースには ”綱引きが出来そうな列” が見て取れました。フルサイズ一眼レフカメラを凌ぐとさえ言われるxシリーズのレンズ交換式モデル 「X-Pro 1」ですね。私は勿論、並びませんでした。だって1週間後には発売ですからどこででも触れます。

これまたショーケースに飾られたものを眺めてみましたが、正直 ”デカイ” です。多分Leica M9と同等だと思います。これにそれなりのレンズを付けたら小型の一眼レフカメラを上回る大きさ重さになりそうです。性能だけ見れば確かに凄いのだと思いますが、私はこのサイズを見た時点でちょっと引いてしまいました。色や形もなんだか試作機のようで、これから半年後に製品化します!と言われてもおかしくなさそうな風貌。どうしてもお友達になれそうな気がしません。なんだかここ1,2年はどのメーカーも数値的な性能にとらわれ過ぎて、写真を撮る道具である事よりも、他を圧倒するインパクトが重視されている感があります。

カメラを持っているからいつもより少しゆっくり歩いてみよう...そういう気持ちを大事にしたい時に、昨年発表されたx100は上手く調和したように思います。ただ、それだけにレンズが交換出来たら良いのに!と誰もが考えたわけですが、どうやらこのx-Pro1はレンズ交換の出来るx100では無いのですね。もう少し本気で向き合うフィールドで活躍するのだと思います。

そんな気持ちで見ていたら、隣に並ぶ現行モデルのx100がやけに ”良いカメラ” に見えてきて...。

  

今回会場を巡って唯一真剣に話を聞いたのは、EPSONブースのフィルムネガのスキャナーコーナーと、x-rite i1 Displayのモニターカラーマネージメントについて。こういったイベントではとかくカメラばかりが注目されますが、モニターの色管理やフィルムからのデジタル変換に関する情報収集も重要と考えます。むしろ量販店では聞けないノウハウ的な部分はむしろこのイベントでしか聞けませんね。

特に、モニターの色管理については、i1 Display2の後継モデルとなるi1 Display Proが欲しくなりましたね。i1 Display2では出来なかったモニターの ”部分色認識” が出来ますから、今使っているモニターの正しい色の部分と変色してしまっている部分を認識する事が出来ます。正確な色管理をしなければいけないような作業でモニターのどの部分を信用して良いのかこれで分かるというわけですね。あと、センサー自体も湿度に強くなっているようです。昔のは湿度で寿命がだいぶ左右されたようですから。

帰り際、何やら人だかりの向こうから聞いた事のある声が聞こえてくると思ったら、「LESLIE KEEさん」がトークショーを行っていました。浜崎あゆみさんなどのCDジャケットやPVを撮影している事で有名ですね。

デジタルカメラが進化した事で、フィルム時代にはカメラや写真に興味がなかった沢山の人が気軽に写真を撮るようになりましたから、会場にも女性の姿が凄く増えましたね。また、民生用カメラの性能が上がってきた事で放送や映画関係者も無視出来ないイベントになりました。どのメーカーにも言える事ですが、いつまでもコンシューマー用機器とプロ用機器を分けて考える必要は無くなってきましたね。それだけにこうしたイベントでは凄く初歩的な質問からハイエンドな質問まで多種多様な会話が交わされますから、説明担当者の方々も大変そうです。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)