私にとって不変の記念日。誕生日というのは自分の意思で決めたわけではないのに誰もが忘れずに覚えているのですから不思議です。また、こんな私の記念日さえ覚えていてくれてお祝いのご連絡を頂いた方々、ありがとうございました。

しかし、テレビをつければ「あれから1年．．．」といった番組が多く放送されていたり、街を歩けば復興支援募金が活発に行われていて、それを思うと一瞬でも「自分へのプレゼントは何にしようか？」なんて事を考えていた私は誕生日だからと浮かれていて良いのか？、心から喜べないのが正直な気持ちです。誕生日の翌日があの震災の日．．．という偶然は、私にとって人より少し強い連鎖的な記憶として刻まれています。

考えてみればこの1年、私はボランティアとして現地に足を運ぶ事もなく、わずかな額の募金をした程度、今やその募金さえ被災地の方々に望まれる形で届いているのかさえ分からないとなれば、結果的に私に出来た事は何だろう？と少しの疑問と反省が残ります。

被災地の方々にインタビューした海外のテレビ番組の映像を目にしました。沢山の言葉の最後には皆「ありがとう」の一言が付け加えられていました。私も一つ歳を重ねたせいでしょうか、涙があふれてきました。