私の知人に「テレビは人間をダメにする」と言って全く見ない人がいます。表現は乱暴ですが最近少し分かる気がします。

近頃の私が帰宅して始めにする事はMacの電源を入れる事とテレビをつける事。Macの電源を入れるのは、使いたいと思った時に待ち時間無く触れるようにする目的ですが、テレビをつけるのは特に何という事ではなく、どちらかと言うとBGM的な ”何かが映っている” 事が多いです。

ただ、そんなふうにテレビをつけてしまうと意思に関係なく一方的に放送は流れ続けますから、”目的に向かって何かを考え行動に移す” という人間的プロセスが疎かになり、例えるなら ”本を読むのではなく読んでもらっている” 状況が続きます。

先日、仕事関係の先輩とこんな話をしました。「人は歳を重ねるにつれ物覚えは悪くなり、体のあちこちが故障し始めるけれど、中にはお爺ちゃんやお婆ちゃんになってもマラソンをやっているとか、畑仕事をしているとか、パソコンをバリバリ使いこなしている人がいる。皆同じように歳をとっているはずなのにどうしてそんなに元気なのか？ 多分それは目的とか目標みたいなものを持ち続けていて、楽しいと感じながら前に進んでいるからじゃないかな。」

妙に説得力があり私もその意見に同感でした。人は目的を持って前に進むには凄くパワーが必要ですが、そこに楽しさや達成感を感じるからこそ続けられ、後にそれが能力として蓄積されていくのだと思います。

苦しい時は自分が成長している時、逆に、楽では無いまでも苦しいほどではないとしたらそれは足踏みをしてしまっている時。目標は持とうと決意して持てるわけではありませんが、テレビをつけるより先に行動に移せる事はある気がします。

まずは明日の起床時間を1時間早くセットしてみました。