Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

画を見て音を聴く、音を聴き画を想像する

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All Photo by inos

NHKの深夜番組に佐野元春さんとスガシカオさんが出演していて、シンガーソングライターの立場から音楽についてのトークが繰り広げられていました。昨年オンエアーした番組の再放送のようです。

裏拍に強い言葉を当てる事で裏拍自体が明確になり、独特のスウィング感とかグルーブ感を出せるよう意識して歌詞を書いた...という興味深い内容に触れていたのはスガシカオさんで、私がこの番組を食い入るように見るきっかけでした。

日常生活の中では音楽に対する裏拍など意識する事は無いでしょうし、だいたい裏拍って何?という方も多いと思います。音楽をやっている方や、ダンス経験がある方には当たり前の言葉ですが、4拍の場合、1,2,3,4,の ”,” の部分ですね。ダンスだと1、エン、2、エン、3、エン、4、エンという具合にエンカウントでリズムを取ると思いますが、歌詞に対して裏取りを意識しているというのは正直驚きました。

私も過去にミュージックビデオの編集を担当した時期がありましたが、その頃毎日ご一緒する仕事仲間は音楽関係者でありビジュアルコンテンツ部隊でもありますから、時間にはルーズですが作品作りへの執着は凄まじいものがあって、私も日々勉強させられる事ばかりでした。

ただ、そんな環境で毎日仕事をしていると、たまにテレビで見る音楽番組の完成度はあまりにチープに思えてしまって、もう少し音楽や音について勉強して欲しい...と思わされる事もしばしばです。販売されているミュージックDVDと、テレビの音楽番組のクオリティの違いについては多くの方がお気付きの事と思います。

どうもプロの映像業界の中では、音の技術者が映像制作に流れ携わっていくケースはあれど、映像の技術者が音に流れていくケースは稀ですから、今回のNHKの番組のような事がきっかけで、音の切り口から映像制作に発展していくと日本のビジュアルコンテンツもより洗練されていくのではないかと考えます。


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