良いカメラなんですけどね。フィルムの出番はめっきり減ってしまいました。

最近のカメラはどれも軍事兵器みたい．．．なんて表現を私はたびたび使いますが、それは機能性だけでなく見た目からも感じ取れます。なんて言うんでしょう、どれもNIKEのスニーカーみたい。最高に履きやすいんだけどそれでディナーは無いと言うか．．．。だから、同じカメラで黒とシルバーの2色展開をしていたら間違いなくシルバーを選びます。多少なりともカジュアルな雰囲気がするからです。この歳になってもまだ ”たまには美味しいディナーが食べたい” なんて欲があります。

ところが昔のカメラって黒いボディでもスニーカーには見えない．．．。なぜでしょう？ カタチが古いから、そんな理由もあるでしょうけど、つや消しの具合が上品なんですよね。しかもこのMINOLTA CLEはボディがプラスチックなんです。それでもこの落ち着きですから。

今のカメラはマグネシウムなんて高級素材を使いながら、全然高級には見えない．．．。性能はもうそこそこ良いところまで来ていますから、メーカーさんもそろそろこういうところに拘ってみませんか？

スポーツ選手がいつも輝いて見えるように、使いやすい道具はかっこよく見えるものです。