Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

50年前の景色が今とそう変わらないとしたら、私たちはその間に何を変えてしまったのだろう

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All Photo by inos

日本橋で開催されているIZISの写真展を見に行きました。今回の展示会は10/10〜10/15の6日間しか開催されていません。あまりの短さに始めは最終日の記載を1ヶ月間違えているんじゃないかと思いました。

午前午後共に新宿で用事がありましたから、お昼時の1時間半程度の空きを利用して東京駅まで移動。せっかくなので今話題の東京駅もちょろっと見て、日本橋までは歩きました。まあこの写真を撮るために実は新丸ビルまで登っているんですけどね。おかげでウィンドウショッピングまでスケジュールに加わりましたから肝心の写真展を見る時間がどんどん削られました...本末転倒。しかし今になってこの写真をよく見ると、私は12時きっかりにシャッターを押していたのですね。すごい偶然です。

IZISは50〜60年代にパリで活躍した写真家とされていて、今となっては著名人でも、当時はそれほど名の知れた写真家という立場では無かったようです。エリオットアーウィットのようにスナップの中の傑作を並べた展示というよりは、写真家としての生い立ちとして、ポートレイト、動物、サーカスといった課題に基づいて撮られた作品を並べつつ、自分のペースで撮られたスナップが後半にきて徐々に増え始める流れに、展示上の都合だけとは思えない時代背景を感じました。

当たり前すぎて逆に印象に残ったのは、写真展を見に来ている人の多くが、要所要所に登場する説明文を念入りに読んでいた事。一般的な写真展同様、入り口を入ればまず「この写真展開催にあたって」といった説明書きがあり、次に「写真家本人のプロフィール」、そして各展示エリアには「そのブロックの解説」があるわけですが、見ている人は説明文と実際の写真との間で気持ちを行ったり来たりさせながらその世界に入り込んでいるわけです。なんの不思議もないすごく当たり前の光景なのですが、それが何だか久しぶりの感覚。

皆が展示された写真から感じていたのは、空の色が綺麗だからフィルターワークがどうだとか、カメラの機種がなんだとか、レンズの収差が多いとか、解像度が良いとか悪いとか、フォーカスが甘いとか、そういう事ではなかったんだろうという事です。

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