Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2015(2)

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CP+2015、足を運んだのは昨日だけですが1日のネタとしては掲載しきれなかったぶんを何日かに分けてご紹介。

毎年このイベントは私にとって ”写真の有り方を考え直す場所” でもあります。技術はどんどん進歩してカメラ任せで毎秒十数コマという写真を撮り、撮影後に好みの仕上がりにグリグリいじって、そうやって出来上がった一見スバラシイ写真にどんな意味がありますか? という内田さんのトークショー。これまでと少し違っていたのは、後処理も含めた作品作りに関しても語られていた事。撮影を「作曲」、後処理を「演奏」と例えたあたりが実に内田さんらしかったです。全てを否定するわけではなく「やるならこんなふうに考えれば写真には価値が見出せるんじゃないか」そんなエッセンスを交えたトークに共感する人も多かった事と思います。

FUJIFILMとSIGMAで行われたステージの両方を拝見しましたが、今回は珍しく撮影時のカメラ設定についても公開していました。設定がスクリーンに映し出されると一斉に客席がカメラを構える様子がとても印象的でした。内田さんがそれを望んだかどうかは別として、デジタルならではの楽しみ方を共有しつつあるようで、ここでも時代が動いているのだな、そんな事を感じました。今回発表された作品も素晴らしかったです。

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毎年の事ながらCanonブースは物凄い人でした。今年は5,000万画素を超えるようなEOSがお披露目とあってタッチ&トライコーナーがごった返していたのでしょう。冷静に考えればそのような高性能カメラを必要とする人が世の中何人いるのか? という気もしてきますが、このショーはお祭りですからね、あそこで見てきた! というのが重要なのでしょう。

カメラのスタジオセットとしては氷の彫刻が準備されていました。まさか本物じゃないよね? とまじまじと見てみましたがあちこちから水がぽたぽた落ちていたところを見ると正真正銘の氷のようです。水と炎はリアルに写真に残す事が難しいとされている業界の中でこのセットを持ち込んだ背景にはそれだけの自信があるという事なのでしょうか。4日間のイベントをどう乗り越えたのかも気になるところです。会場内はかなり暖かいですから溶かさずに4日は持ちそうも有りません。まさか毎日新しい作品に入れ替えたんでしょうかね。

映像業界ではお馴染みのC500も一応展示されておりました。一般の方にはあまり縁のない機材ですから多くの方が「スゴーイ」と言葉を漏らしつつも素通り。同時に4Kマスターモニターも並んでおりましたから担当者に質問したところ、既に昨年末にリリースしたファームウェアでBT2020色域をほぼカバーしたとの事(レーザー光では無いので完全カバーは無理)。やる事早いですね。

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ここ数年あまり元気が感じられないNikonさん。一眼ムービーを始めとした話題性でとかくCanonさんにスポットライトが当りがちですが、報道現場などではNikonブランドは確固たる地位を築き上げております。Dの1桁シリーズなんて軍事兵器を思わせるAF性能ですからね。

そんなNikonさんからこのタイミングでかなりとがった製品が発表されました。その名もD810A。既存のD810のIRカットフィルターをより赤外方向に拡張し、天体撮影に特化したカメラ。一般的なデジタルカメラでは撮影が難しかった星雲の赤をよりダイナミックに記録出来る点が売り。逆に普段使いとしてスナップや風景撮影を行うと必要以上に波長の長い赤成分に反応してしまう為、カラーバランスの崩れた写真になってしまうという、超マニアックカメラ! 良いじゃないですかこういう割り切り。全てのメーカーがドングリの背比べをしていてもユーザーは面白くないわけです。”これを撮るならこのカメラ!” みたいな偏りが所有欲をくすぐるというものです。

とは言え私が購入という事はありませんけれども...。第一ここのところめっきり天体撮影をしておりません。暖かくなったら久しぶりに出掛けたいですね。その頃には天体ファンの多くはこのカメラを使っているのでしょうか。

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映像・写真業界に土足で踏み入れてきた印象が強い空撮ブーム。数年前には考えられなかったようなメーカーがこのショーにもお目見えするようになったのは確か去年からだったでしょうか。ドローンメーカーとしてワールドワイドスタンダードとなったDJIさんが今年も大々的にブースを構えておりました。しかも入場するなり目の前の一等地に待ちかまえているものですからおのずと吸い込まれていくわけで。

ショータイムにはPhantom2とInspire1のデモフライトを行い来場者の注目を集めておりました。私的にはこのブースがセキドさんではなくDJIさんだった事が大きく、本国である中国人担当者の方に色々話を聞く事が出来ました。日本と違ってビジネストークに留まらない辺りが面白いところで、私のH3-3Dジンバルに見られる脱力問題についても質問したところDJI側ではそのような現象は発生した事がないとの回答、という事は以前セキドさんより頂いていた「それは正常動作」の回答は...。

2週間ほど前に発表された新型ジンバルH4-3Dに関しても伺う事が出来、H3-3Dとの違いはGoPro Hero4に対応する重量バランスのみでその他のチューニングは無いとの事。巷で噂されているHero4 Wi-Fiボタン形状変更に伴う ”押されっぱなし問題” については、H4でもジンバル形状に変更は無いとの事でしたのでもしかするとH3同様に発生するのかも?

私の元にも間もなくHero4が届く予定ですので、これを機にH4-3Dに変更すればカックン問題から解放されるのかも? なんて考えたり。Zenmuse Z15を隣に見てしまうと、H4-3Dなど安いもの! と思えてくる辺りが怖いですね。

残りのメーカーは明日に続く。

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