Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

海の向こうから届いた音には実に深い意味があった

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All Photo by inos

Taylor Swift の CDをレンタルしてきました...。と書くと、多くの方が「ああ、最新アルバムのREDね」と思うでしょうが、そうじゃありません。「Speak Now World Tour Live」のCD版です。洋楽は邦楽と違ってレンタル開始が遅いですから丁度1年前にリリースされたアルバムが昨日からTUTAYAで借りられるようになりました。どちらかと言うと邦楽CDが発売後数週間でレンタル開始されるほうが異例のようですけれど。その辺りは日本レコード協会と日本コンパクトディスクビデオレンタル商業組合との取り決めに秘密があるようです。

まあ、いずれにしてもこんなふうにレンタルで済まされてしまうのでミュージシャンは食べていけなくて困ってしまうわけですけれど、そろそろ音楽もスポンサーに付いてもらうような制度にはならないのでしょうかね。今の音楽業界はとにかくCDの売り上げ(ダウンロード販売含む)で直球勝負をしているわけで、そのためには販売促進目的でライブを行うわけです。一般的にはライブを行うとさぞかしアーティストは儲かっているだろう!と思われるかもしれませんが、実はライブと言うのは殆ど儲からないのです。あくまでCDの売り上げ枚数を稼ぐためのプロモーション活動の一環なのです。

でもそんなことをしているのは実は音楽業界くらいで、写真にしても絵画にしても彫刻にしても、芸術と名の付くものはどれも ”本物にこそ価値がある” という考え方です。ロバートキャパの写真だって、ゴッホのひまわりだって、ロダンの考える人だって、ポストカードになったコピーに価値があるのではなくてあくまで本物は一つです。ポストカードはそのイメージを伝えるためのアイテムに過ぎません。音楽だってそれは同じはずで、本物と言ったらそれはやっぱりライブの生演奏ではないでしょうか? それなのに沢山コピーされたCDを売る事で成形を立てようとしているのですからそこには矛盾を感じます。ライブを行ってCDで売り上げを稼ぐのではなくて、ライブに来てもらって生演奏の素晴らしさを知ってもらう...そのための招待状、パンフレットのような存在、それがCDであるべきと考えます。だから安くても、レンタルでも、それをより沢山の人に聞いてもらい、そして是非生演奏で、生の歌声を聴いてみたい...そんなふうに思ってもらう事が重要です。ライブには沢山のスポンサーが付いてもっと盛り上げるべきです。”本物” にはお金が掛かって当然なのです。

現実に目を向けCDが売れないというだけで、才能ある若きミュージシャンが行き先を見失ってしまう事の方が私は勿体無いと考えます。

洋楽のライブCDはオーディエンスのミックスバランスが邦楽とは全く違っているのが特徴で、音だけ聞いていればまるで自分が会場にいるかのような錯覚さえ覚えるくらい沢山の歓声が聞こえてきます。そんな音作り一つとっても海外はライブで伝えたいものが明確な気がします。「Speak Now World Tour Live」間違いなくお勧めできます。

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