Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

正解など無いデジタルの時代

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All Photo by inos

diary4486

デジタル写真は、カメラが叩き出した無加工のものに価値がある!という事を訴える写真家さんと、デジタルだからこそ後処理を駆使して作品性を高められるんだ!という写真家さんが少し前までは二分しているようなところがありましたが、近年は少しずつ両者が重なりあってきたような印象を受けます。

カメラから出てきた素の画が必ずしもニュートラルかと言うと決してそんなことは無いですし、後処理に頼る事でいろんな意味で良い結果が望めるかと言われるとそれも疑問です。凄く大ざっぱに言ってしまえばカメラが現像しているかパソコンが現像しているかの違いでしかないので、どちらが良いとか悪いとかいう事ではないです。

ただ、撮ったままの画像を大切にする写真家さんの中には、後処理で色をいじろうにもその時には既に現物が目の前にあるわけではないので本物になんて近づけようがないでしょ?という、もっともなご意見を持っている方もいらっしゃって、そんな話を聞くと写真の本質って本当に奥が深いですね。”記憶色” なんて言葉が一般的に使われるようになったのも写真界ではRAW現像が広まってからの事のように思います。

そういう意味では今日の写真なんて現実とかけ離れた世界にしちゃっていますね。私のは報道写真と違って現実を訴える事に意味があるわけでは無いのでこんな遊び方も良しとしているのです。

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