Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

CP+でプラスと感じた事 2019(3)

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All Photo by inos

掘り出し物があるかもしれないからと立ち寄ったVixenブース。毎年こちらのブースはおっと思わせる新製品があるんですよね。昨年は天体撮影時にレンズの結露を防止するレンズヒーターの新製品がありました。まんまと買うことになりました...。

今年は...どひぇーっと驚いたのはポータブル赤道儀ポラリエの新型 “ポラリエ U”。

現行機種のポラリエがお弁当みたいな四角い箱なのに対してこちらはいかにも赤道儀なシルエット。なのにどこか洗練されたデザインに見えるのが不思議。深夜に暗い場所で使うものだから形なんてあまり意味をなさないと言えばそうですが、カメラバッグに入れやすい形状で良いなと。

もちろん現行オプションパーツのバランスウェイトを組み合わせたドイツ式も可能。各種動作モード切り替えは本体スイッチでも可能らしいですが、スマートフォンとWi-Fiアドホック接続によりアプリから設定可能というのが今回の目玉。近年新しめな赤道儀は次々スマホ接続が可能になっていますね。

スタッフの方にいくつかの質問をしてみましたが、その中でたった一つ私が気にしているのは、高速逆転動作モード搭載の有無。

私の星景写真撮影では通常星夜モードで長時間露光撮影を複数枚行った後、合成用素材の地上のみを最後に撮影するのですが、その時だけ赤道儀の50倍高速逆転機能を使ってカメラの水準器をガイドに水平出しをします。ですがこの手のミドルクラスの赤道儀ってその機能が付いていないモデルが多いんですよね。

現在開発中のこちらの新型ポラリエはこれからソフトを組むそうで一応その機能も検討してくれるとの事。「搭載されたら買っちゃうかも!」 とだけ伝えておきました。

極軸望遠鏡は現行オプション品がそのまま付きますが、これまでのように回転軸中心に差し込む方式ではなく、構造の関係から専用プレートで中心軸からオフセットさせて取り付けます。まあ一般的にはこちらの方式の方が多いですよね。ドイツ式で組んだ場合はアームが邪魔になり北極星が見えない時もありそうですけど。

驚くことに専用の微動雲台も開発中でした。Vixenさん相当力入れていますね。この微動雲台は傾斜プレートを併用しなくても粗動で35度の角度出しが出来ますね。調整ネジが小さすぎるのと見た目に高級感が無いのはちょっとアレですが、これまでのポラリエ用微動雲台より遥かに剛性が高そう。

そしてこの新型ポラリエは赤道儀本体の底面と側面の2箇所がアルカスイス互換のアリガタプレートになっているため対応する雲台と組み合わせれば非常にガッチリ固定することができます。コレハイイ!

実際赤道儀を含む上物の総重量は5kg以上になる事が多いですからなるべく遊びの原因となる “ネジ一本での固定” みたいな方式は避けたいんですよね。一般的な写真撮影と違って天体撮影はそれだけの重量物が地球の自転速度に合わせて刻々とバランスを変えていき、それで3分とかシャッターを開けっ放しで点が点で写るような精度を出さないといけませんからね、神経をすり減らします。

この新型赤道儀 “ポラリエ U” まだ発売時期は未定らしいですが現時点で既に大ヒット商品となりそうな予感がしますね。

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