このblogに掲載している写真、どんなカメラで撮っているんですか？ と質問を受ける事があります。正解はSONY RX1、Fujifilm X100S、Apple iPhone 5Sの3種類です。どれも似たような焦点距離のレンズですから撮りようによってはあまり差が出なかったり、環境によってはiPhoneの画像が結構奇麗に見えたりしますから、私なりの使い分けはもっぱら持ち歩ける荷物の量に対する最適化だけです。

気を抜くとフルサイズセンサーのRX1だって2/9の日記のような仕上がりになってしまいますし、iPhoneだって昨日の日記のようにそこそこ見れたりします。この2つだけ見たら使っているカメラが逆なんじゃないかと思われても仕方ありませんね。

ちなみに今日の写真はFujifilmのX100Sです。今日といっても撮ったのは1ヶ月程前ですが、渋谷スペイン坂は輝度差を強調するのに丁度良いシチュエーションと感じました。実際はこんなに明暗差は激しくないですが、”階段の向こうに明るい何かが待っているような” そんな気にさせられると常々感じる坂ですので、シアンかぶりの日陰と真っ赤なパルコの看板がその感じを表現するのに良い塩梅だったのです。こういう時やはりRAW現像というのは強い味方ですね。JPEGでもカメラのスポット測光を使えばある程度好みのトーンに仕上がりますが、パルコの看板は白の割合が大きすぎて露出補正前提のスポット測光になりますから日陰のレべルの落ち具合を撮る段階で想像するのは至難の業です。

もしこれをFoveonで撮ったら、暗部は少し荒れるでしょうが、全体の説得力はやはり雲泥の差ですかね．．．。