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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ソフトウェア業界もいよいよ方向転換の時

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Adobe Creative Suite製品がついにパッケージ販売を終了し、次バージョンからはCreative Cloudに統合されるそうですね。ここ数日の映像業界はこのネタでもちきりです。

それもそのはず、今後Creative Cloud契約でしかアプリケーションが入手出来なくなるということは、否応なく月額料金払いが発生しますから月々5,000円(年間60,000円)という金額を考えると個人レベルで楽しむ人にとって痛い契約内容となります。それでもこれまでのようにパッケージ版を購入していたらProduction Premiumが25万円前後でしたからびっくりするような金額ではありません。仕事で使う人にとっては月額料金以上に稼いでくれるアプリですからさほど問題ではないと思います。ただこれは考えようで、常に最新ソフトを使いたい人にとってはメリットとなりますが、少し古いバージョンを使いつつ、2つとか3つとかアップデートを飛ばしても事足りるという人にとっては、逆にコストパフォーマンスが悪くなりますね。Master Corectionに含まれるアプリはダウンロードしほうだいではありますが、実際自分が使うアプリは限られてきますからお得感だけで考えると微妙なところです。一応、パッケージ版を望む人のために今後もCS6は販売を続けるようですが、そちらへの機能追加やアップデートは行われないとの事。

AdobeさんはCSシリーズのパッケージ販売と並行して昨年からこのCreative Cloudを初めましたから、きっとCloud一本化の展開を見越して1年間様子を見ていたのでしょうね。年々安くなるソフトウエア業界で、しかもAdobeさんのようにデファクトスタンダードなツールを提供しているメーカーさんはここ数年の売れ行きが低迷していたのは明らかです。ツールとしてはもう目覚ましい新機能が望まれているわけではなく、とっくに完成の域に達していますから、大枚はたいてバージョンアップする人が減少しつつあったのだと思います。となれば、一回こっきりのパッケージ版より月額料金払いに方向転換するのも必然です。

去年のInter BEE会場で、Adobeユーザーの声としてこのCloudサービスに対し賛否両論あったのは記憶に新しいところですが、数年前に64bit OSしかサポートしませんと割り切ったAdobeさんは一部のユーザーから非難を浴びたものの、結果的に今となっては競合製品のほとんどが同じ道をたどった事を考えても、今回のパッケージ版廃止は競合メーカーも人事ではありませんね。

ところで私も昨年からCloud Membershipに加入しておりますが、最初の1年間はキャンペーン価格(月額3,000円)でしたからお得感があったものの、今年から月々5,000円に戻ります。世界規模で見て、Cloudユーザーがどっと増えるわけですからAdobeさんもっと安くしてくれませんかね。

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