Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ただしペイするまでには時間がかかる

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All Photo by inos

毎度世間を賑わせてくれるAppleさんですが、今回の発表は映像業界で働く人にとって色んな意味で刺激的でしたね。

Mac Proと言えば数あるMacのラインナップの中でもフラッグシップの立ち位置ですが、それが今回数年ぶりにフルモデルチェンジを果たし、満を持して世に解き放たれた事になります。

「ゴミ箱Mac」と呼ばれ賛否両論あった前作のMac Proから装いを新たに、再びタワー型(もしくはラックマウント型)形状に戻してきたからには、そこにはAppleさんなりの覚悟があった事と思います。原点回帰と言えば聞こえは良いですが、世間的には「やっぱりゴミ箱は失敗だったんだ」と叩かれますからね、それでも優先したかったもの、それは最高のパフォーマンス!これに尽きると思います。

最大28コアのXeonプロセッサに、1.5TB DDR4 ECCメモリ、Radeon Pro Vega II Duo グラフィックボードの2枚刺しと来たもんだ。総額570万円程になりますが、映像屋さんやCG屋さんにとってはそれでも高くない選択と考える人もいるでしょう。

私も仕事ではゴミ箱Macを使っておりますがそれが総額100万円程ですから、スペック的にその5倍の仕事をしてくれるなら570万円というお値段は決して高くないわけで。4K・8Kのヘビーなレンダリングを一晩掛けて実行していたものが数時間で終わるなら...誰もがそこに夢を抱く事と思います。

今回は久しぶりにAppleさんが突き抜けてくれた気がしています。多分スペックだけなら他のPCメーカーだってすぐに作れるでしょうが、そんなものを作っても売れないから...と普通は商品企画の段階でやめてしまう。Appleさんはそれを実行した!ただそれだけの事。

でもこの価格まで来ると話題性で購入するという人は殆どいないはずで、本当に必要な人だけが買う、つまり野次馬相手ではなく限られたパイにしか売れないプロダクツ、そのために商品化したという姿勢が素晴らしいと思うのです。

かつて誰も見た事がないような処理能力、誰でも簡単に手が出るものではない、だから....欲しくなるのです。

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