Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

俄然面白くなってきた

By
All Photo by inos

diary5183

Adobe LightroomがいよいよFujifilmのフィルムシミュレーションに対応してくれました。以前よりベータ版には搭載されていた機能ですが、ただでさえ色々なアプリがインストールされている私のMacにLightroomまでベータ版を入れる気持ちになれず、正式リリースを心待ちにしていたところでした。

FujifilmのXシリーズにはカメラ内にフィルムシミュレーションなるカメラプロファイルが数種類入っていて、JPEG撮影時はそれらのプロファイルが適用される事でデジタルでありながらフィルムっぽいルックに仕上がるよう工夫されています。しかしRAW撮影においてはプロファイル適用前の生データが保存されるわけですから当然の事ニュートラルなデータからの調整となります。後処理前提でRAW撮影するのですからそれが当然のフローではありますが、せっかくフィルムメーカーが作ったルックがあるのならそれを現像段階でも適用出来たら調整の方向性の参考になるというもの...。

そんな気持ちで首を長くしていたXユーザーに今回は朗報というわけですね。

Lightroomのカメラキャリブレーション内にPROVIAやVelviaといったFujifilmを代表するルックプロファイルが追加されています。これを選ぶ事でXシリーズのカメラ内処理に近いルックをパソコン画面上で確認しながら各調整作業が行えるというわけです。私のように色をグリグリいじってしまう人は ”カメラプロファイルを当てたから完成!” とはいきません(それならJPEGで撮れば良い)が、調整前に一旦プロファイルを適用してみて、目指す仕上がりの参考にしてみるのは大いに有効な使い方です。事実、似たようなルックをプロファイルを使わずに1から作るのは結構大変な作業です。そういったカーブパラメーターは各メーカーのノウハウですからね。

また、今回のバージョンからX100Sのレンズプロファイルも追加されました。これまでは同じレンズを使用するX100用のみだったので私はそれを代用していましたが、今回X100S用が追加された事で2つのプロファイルを切り替えてみると光学特性がおなじだけに歪曲収差に差異は無さそうですが、周辺減光はかなり違う事が分かりました。X-Transセンサー2が搭載されたX100Sではセンサーへの光の導き方に工夫があるのでしょうね。ちょっと感心してしまいました。

試しに他のカメラで撮影したRAWにも適用出来るか試してみたところ、これは流石にダメでした。他のカメラで撮ったファイルを選択した時点でFijifilmのプロファイルはリストに表示されなくなります。そりゃそうですね、他のカメラには他のカメラのプロファイルがあるわけですから代わりにそちらが表示されるわけで。

さあ、あとはCP+で参考展示されていたテレコンの発売を待つのみですが、そろそろ出してくれませんかね、Fujifilmさん。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)