Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

意外と役立つ機能だった

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diary5241

先日多摩川付近をトレンクルで走行中、サイクルメーターとして愛用しているGARMIN Edge800のバッテリーが切れてしまいました。連続使用でも10時間程度は使えるはずだったのですが出発前に十分な充電をしていなかったのが原因です。

Edge800には地図データをインストールしサイクルナビゲーションとしても使用していたためこの時は少し焦ったのです。我が家から15km以上も離れた場所で突然地図を無くしたようなもの...。その地点まで既にナビに言われるがまま走っていましたから来た道も覚えておりませんでした。人間ってダメな生き物ですね。もっとも、iPhoneは持参していましたからいざとなればマップアプリを開くだけで即解決ですが、それではいかにも面白くないという事で、ナビとしてあえて不便なSUUNTO Ambit 2のナビゲーション機能を使用してみました。

Ambit 2はどちらかというとスポーツロガーとして運動量の管理をするのが本業ですが、GPS内蔵時計として一部機能にナビゲーションがあるのです。と言っても地図データなど入っていませんから方角と目的地までの直線距離が表示されるのみ。宝探しに近い感覚ですね。ウェイポイントも事前にパソコンから登録しておく必要がありますが、自宅だけは事前登録しておいたため今回役立つ時が来たというわけです。

使い方は簡単、ナビゲーションメニューから登録済みの行き先を指定するのみ。すぐさま距離と方角が表示されます。上の写真では5時半位の位置に表示されている△マークが目的地の方角、センターにデカデカと表示されている数字が距離ですね。Ambit 2もここ半年程の間に2回のバージョンアップがありまして、このナビゲーション表示も改善されました。以前は△マークではなく左右に伸びる矢印の長さで方角を表示していましたから感覚的に分かり辛かったですね。この改良には好感が持てます。

あとはこの表示を見ながらそれらしき道を自分で選択して突き進むのみ。いずれ目的地に到着します! 一番厄介なのは進んだ道が行き止まりだった時。そんなアドベンチャー感が楽しいのです。

ここまでの機能であれば15年ほど前のハンディナビと同等、腕時計サイズになったと思えばそれだけでも技術の進歩ですが、今回驚いたのは方角を表すための仕掛け。実はこの△マーク、自転車が止っている時は腕の方向を変えると自宅の方角に合わせてダイナミックに追従します。しかし一旦自転車が走り始めると腕の方向に関わらず常に自分の進行方向を12時基準として目的地を表示します。

一般的にGPS信号だけに頼るこの手のデバイスでは原理的にナビスタート時は正しい進行方向が表示できません。GPS信号から現在地は特定できてもどちらを向いているかは判断出来ず、数メートルから数十メートル移動して点のデータが線のデータになって初めて方角が定まるのです。しかしこのAmbit 2は止っていても方角が分かる...つまりナビゲーション機能にはGPS以外に電子コンパスのデータも使用しているという事になります。そして移動中か停止中かを判断しそれらを即座に切り替えている! スマートフォンなら当たり前の機能も、それが腕時計に内蔵されていると思うと妙に興奮するのです。仮に地下鉄の駅から地上に出た時も自分が右に進むのか左に進むのか判断出来るという事ですからね。技術の進歩は凄いですね、まあSUUNTOというメーカーがコンパスの会社だと聞けば納得ですが。

おかげで自宅近所まで到達し見慣れた道にも関わらず常にこの画面を見ながら楽しんで走る事が出来ました。たまにはそんな遊び心で気ままなポタリングを楽しむのも良いものです。

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