Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

プロビアもベルビアもD-76も知らない彼にあえて薦めた本

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diary5320

多分これが3冊目か4冊目くらいだと思います、「ライカとモノクロの日々」を買ったのは。写真やカメラの事など一通り理解出来ている...と思い込み、重たい一眼レフを何台も所有していた頃に出会った本。写真を始めたのは小学生の頃だけれど、本当の意味でのスタートラインはここからでした。

そして今でもたまにこれを読んでは、見失いかけた写真との付きあい方を軌道修正しています。多分それはこれからも。

カメラの使い方やテクニックなど一切書かれてはいませんし、まして機能説明やライバルモデルとの実写比較がされているわけでもありません。それらを否定する内容が書かれているわけでもありませんが、そもそもそんな事に意味を感じなくなり、あ、今日は天気が良いからカメラを持って出掛けよう...そんな気持ちになれる本です。

昔から写真が好きだった私でしたから時々周囲の人から写真やカメラに関する質問や相談を受ける事がありました。その中でも「私これから写真を始めたいんです」とか「最近写真が面白くなってきて」という話を持ちかけられた時に、私は頑張って欲しいという願いを込めてこの本を何度かプレゼントしてきました。写真を始めたての頃はとかく撮影データや機材にこだわる傾向がありますが、それよりももっと貴重なものをこの一冊の中から感じ取って欲しくて。

最近身近なところでも1人この本を購入しようとしている人がいまして、写真が好きというのならこれまで通りプレゼントしても良いと思ったのですが、いや待てよ、過去に差し上げてきた人達はあの本を今も読み返しているだろうか? という事がふと頭を過り、自分でお金を払ってでも読んでみよう! それくらいの気持ちが無かったら読むという行為だけでは意味が無いのではないか? そんな事を考えあえて自分で購入する事を薦めました。

私の写真経験にはドンピシャの内容、でもフィルムを知らない若い彼がこの本を読んだ時そこから何を感じ取るのか、今はその感想が楽しみです。

コメント

  • Comments ( 2 )
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  1. D76 懐かしい! 内田さんの本は僕も読みました。
    あとは渡部さとるさんの「旅するカメラ」も良かったですね。

  2. kuriさん

    こんばんは。D76を懐かしく思うということはモノクロ現像をご自分でなさっていたのでしょうね。私も自宅のキッチンを真っ暗にして失敗の積み重ねでした。たしかに今となっては懐かしいですね。

    「旅するカメラ」は確か私もどれか一冊は読んだ事があると思うのですがそれがどれだったか...。kuriさんにヒントを貰ったと思ってもう一度全部読んでみようと思います。一度読んだものであっても今回のように何か大切なものを思い出させてくれますしね。これでまた写真を撮るのが楽しくなりそうです。

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