Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

画質はこれから徐々に改善ってとこですか

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All Photo by inos

先日の奥多摩湖小河内ダム空撮映像にFPV映像をPinPで載せたムービーを公開しました。編集内容は前回と全く同じとして、フライト時、実際に私が手元で見ていた映像を小画面で重ねています。

こんなふうに空撮カメラGoProの映像と、FPV映像の両方を同時に収録するという行為自体今後はまずしないだろうと思い、今回はお金を掛けず有り合わせの機器を集めて望んだため、シールドの甘いケーブルを2メートルも伸ばしていたり、10年以上前のSDカメラを収録機として使用したため一部不具合がありノイズが多く混入していたりで、少々見難い映像になってしまっていますが、雰囲気だけでも伝わればと思い...。なんたってこの時代にコンポジット接続ですからね。赤と白と黄色の懐かしいAVケーブル...。

とは言え、収録機器の不具合を差し引いてもフライト時に私がモニターで見ている映像が相当ノイジーなのは確かです。今回の映像で言うと画面の所々に黒いブロックノイズが発生していますが、これは収録機器の不具合によるもので、逆に言うとそれ以外の細かな縞々ノイズや、時折ダイナミックに発生する砂嵐も、確かに現場で発生していました。細かなノイズはさておき、砂嵐に関しては典型的な電波障害でして、5.8GHzという高周波で転送しているが故、障害物の陰に隠れるとこのように画面が殆ど見えなくなるほどのノイズが発生します。こればっかりは解決策が無く、もっと低い周波数を使うしかないですね。その代わりフライパン程の大きなアンテナが必要になりますけど...。映像作品の本線として使用する映像はGoPro本体でノイズレスに記録出来ていますから、カメラアングルと画角が確認出来れば良いと考えれば私的にはこの程度の画質でも十分ですね。それでも出来る限り品質向上の努力は今後もしてみますが...。

さて肝心の映像としてはどうでしょう? 画面上にiOSDによる位置情報や飛行角度、バッテリー残量が表示されているため、これによりFPV無しの空撮とは比較にならないほどの精度で飛行出来ます。FPVを使用する前は「なんとなくこんな感じで撮れているだろう?」という想像だけで飛ばしていましたが、一度これを使ってしまうと、もうFPV無しには撮影出来ないんじゃないか?と思うくらいです。実際先日も、撮影中にFPV用液晶モニタのバッテリーが切れ、その後はもう撮影は諦めたくらいですからね。人間って楽を覚えるとダメになる見本です。

でも、本当のところFPVが無ければ撮れない画もあるわけで、今回だと1stカットの水面の映像などはFPV無しには難しいですね。下向きの映像を撮っているという事は進行方向の映像は見えないわけで、それでいてダムの堰堤に直交するように前進させないといけませんから、有視界飛行だけでは本当に難しいです。今回は正確に進行方向を見定めるため、画面上部に表示されるダイヤモンドマークを目安に飛行させています。このダイヤモンドマークは機体の電源を入れた場所(もしくはペラを始動した場所)を示すため、このカットを撮るために堰堤のセンター付近で電源を入れ飛行開始しているのです。どういう映像を撮るかプランニングの上、電源を入れる場所まで考えないといけませんからなかなか頭を使いますね。

さて、ここのところ急に寒くなってきました。次なる撮影の前にここいらで一旦機体のメンテナンスが必要です。実はモーター交換後振動が更に酷くなりまして。またバランス取りですね。

そうそう、先日購入したPhantom 2用ケースのショップ担当者がInstagramで私の写真を使ってくれていました。なんだか ”いんたーなしょなる感” が嬉しいですね。

http://instagram.com/thermalimaging

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