公開予定は無かったのですがせっかく編集したので一応Youtubeにアップしてみました。ムービーは音が出ますのでお気をつけください。

ゴールデンウィーク中に撮影した長野（南部）の山奥にある分杭峠の空撮映像です。メインで撮影しているのが峠の頂上付近ですが、実はここに何があるわけでもなく観光気分で行くと拍子抜けしてしまうような場所です。近年パワースポットとして有名になり全国から観光客がやってきます。

中央構造線の真上にあたる場所で、簡単に言うと二つの地層がぶつかり合うポイントだからして「ゼロ磁場」という特徴があり、ここで発生する ”気” が人の体に大きく影響するという事で、体の具合が悪い人が訪れると驚くほど回復すると言われています。私の両親は今のように有名になる前からここを訪れていて、入院生活を繰り返していた母もここへ行くようになってから驚くほど回復して今では普通の生活を送っています。

と、そんな話を実家に帰省するたびに父親から聞かされるわけでして．．．。もう同じ話を5回は聞いているよなぁ〜と思いながらも「あぁそう、ふんふん」と相槌だけうっております。最近ではここに行くと「青い雪が降る」とか言い始めていますので、さすがにどうしたものだか．．．．。

そんなわけで体の具合が悪くなると病院より先にここを訪れているというので、実家から片道1時間程の山奥だというのにもう600回以上も通ったのだとか。そこまでするということは確かに何か感じるものがあるのでしょうね。今回は半ば親孝行のつもりでここを撮影エリアに選びました。分杭峠についてはネットで調べると色々情報が出てきますので ”続きはWEBで”。

さてこの場所、早朝であれば殆ど人はおりませんのでPhantomを飛ばしても人様に迷惑をかけるような事はありませんが、いささかこの日は天候に恵まれず、現地入りした前夜は土砂降りの雨でフライト直前まで降っており、何とか雨は上がったものの深い霧の中での決行となりました。

気流が悪いのもこの場所の特徴で、峠のてっぺんですから山より高い位置や、山と山の間を抜けてくる風が部分的に吹き抜けていたりして、3軸ジンバルを積んでいるのにやけに映像が左右に揺れるのは機体がそれだけ暴れながら飛んでいる為です。バッテリーが本調子ではなく残り60%と表示されているのに上昇スピードが上がらなくなったりしたので、気持ち的な焦りもあり、いつになく ”雑な飛ばし方” になっているのも否めません！ お蔵入りにしようと思ったくらい。

映像を編集していてふと思ったのですが、この分杭峠は先に書いたように ”ゼロ磁場” と言われており、方位磁石を持っていくとグルグル回ってしまうらしいですし、GPS信号すら時々誤動作してカーナビが正しく動かなくなると言われていますから、考えてみれば電子コンパスとGPS信号を制御にフィードバックするPhantomの飛行は危なかったんじゃないかと！。確かに撮影していた時は所々GPSが受信出来ずATTIモードで飛ばしておりました。

前日には市の観光協会もここで空撮をしたそうなので実績はあったのですが、風の流れが早い場所なのでATTIだと苦労しますね。

映像からどれだけ山奥なのか雰囲気が伝わると良いのですが。