Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ライカファンを満足させられる唯一のカメラになる予感

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All Photo by inos

diary5407

目覚ましが鳴ると同時に点けたテレビにAppleのiPhone6とApple Watchが映っていました。私に言わせれば、新商品の発表をニュースネタにする事のほうが事件ではないか! と思います。

Appleさんの製品は昔からどれも好きですし、今もiPhoneとMac Book Proが私のデジタルガジェットの真ん中にあるわけですが、ここ数年の新製品の発表はいまいちパンチが無いというか発表前の想像を超えてくる事は少なく、それを手に入れる事で自分の生活に変化が期待出来るほど飛び抜けたアイテムが出てきていない気がします。

そういう意味では今回発表された腕時計型ウェアラブルデバイスは、Appleさんの未来を大きく左右する重要な役割を果たすのでしょうね。WEBでチラッと見た感じでは、デザイン、機能共に購入に踏み切るほどの魅力は感じられず、”数々の技術は使われているが生活に溶け込ませるほど必要とされるものではない” というのが正直な感想。確かに一見面白そうではありますが、体重すら週に一度程度しか量らないのに脈拍など毎日気にするだろうか? とか、スポーツに興味がなければ楽しさは半減じゃないだろうか? とか...。

何より、”結局スマートフォンと同時持ちが前提” というのが面白くない! これは他社のスマートウォッチにも共通しますが、スマートフォンの一部機能を腕時計に割り振っているだけで、ムリクリ腕時計に搭載出来る機能を考えた! という感が否めないのです。どうせならスマートフォンを持っていけない環境でその代わりを果たすようなデバイスのほうが有り難いと思うのだけれど。スマートフォンを持っていなくても腕時計経由でテザリングが出来るとか、水中でスマートフォンの代わりにアプリが使えるとか、一回の充電でGPSログが1週間は記録出来るとか。そういった価値が見出せないとスマートフォンが爆発的に広まったようには世の中に浸透しない気がしています。時計ってファッションの一部だったりしますから、出来れば人が持っていないようなものを身に付けたいもの。街のあちこちで自分と同じ時計を見かけたらユニクロのTシャツに近いものを感じてしまうのではないでしょうか。

一方で、大きくなったiPhoneはちょっと欲しいですね。新機能やデザインはともかく、私としてはiPhoneをカーナビ代わりに使っていますから地図に表示される文字が現行機種では小さくて読み辛いのです。

さて、世間がそんなAppleニュースに沸いている頃、私は密かにFujifilmの新製品発表に心を奪われておりました。噂通りのX100Tがまさかのアドバンスドハイブリッドビューファインダーを引っさげて登場です。OVFとEVFの切り替えはこれまで通りですが、今回はOVFの一部にEVFを表示させるという飛び道具を搭載してきました。光学ファインダーの一部をNDで暗くしてそこに電子ファインダーを表示させフォーカスの芯を見るという大胆な発想。ここまで書けばもう説明の必要は無いと思いますが、これってつまり ”21世紀のデジタルレンジファインダー” が完成したわけです。

この時代にOVFの視野率を2パーセント攻めてきた! なんてところを見ても他のメーカーとは見ている場所が違うな! という感じがします。逆に視野率というワードでピンと来ない人はこのカメラに興味が無いでしょうし、その先の新機能であるパララックス自動補正の有り難みも無いかも知れません。そう考えるとそこに拘るユーザーって写真好きの中でもごく一部の人だけでしょうからFujifilmさんよくぞその小さなパイのために努力したものだと拍手を送りたいですね。

フィルム時代から色んなカメラを使ってきましたが、スナップ用に一番使いやすかったのはMINOLTA CLEで、今回発表されたX100Tはなんだかそこに一番近いカメラのような気がしています。いいなぁ。

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