少し前にHobbykingに注文してあったFAT SHARK製パッチアンテナが到着しました。5.8GHzなので丁度 ”はんぺん” くらいの大きさです。

用途としてはPhantomのFPV映像を効率良く受信する狙いで、これまで以上に遠く飛ばしても確実に映像をキャッチ出来るようこんな大きなアンテナを装着します。アンテナなら横に写っているキノコを買ったハズじゃなかったっけ？ と突っ込みが来そうなので念のため説明しておきますと、”キノコ” と ”はんぺん” はダイバーシティレシーバーに同時装着し、無指向性だが飛距離が期待出来ないキノコは近距離を、指向性が強いが微弱な電波がキャッチ出来るはんぺんは長距離をそれぞれ担当させます。ダイバーシティレシーバーならそれら受信状況の良いアンテナを自動的に切り替えてくれます。

とは言え私は長距離飛行に興味があるわけではなくあくまで空撮用ツールとして利用するわけですが、実は私が撮っている空撮映像は自分の位置から1km位離れたところを撮る事も結構あるのです。人の足で行けないような場所を撮るから面白いって事ですかね。

先日公開した美ケ原の撮影時も、実は直線で1kmを超えて飛ばしています。あの時は手元のモニターに映し出されたiOSDの情報を元に飛ばしていたわけですが丁度1kmを20メートル程超えた辺りで勝手にそれ以上進めなくなり焦った一面もあったのですが、後々確認してみたらAssistant Softwareで横方向の最大飛行距離を1kmに制限しておりました。あの機能ってちゃんと働いているようですね。今後はそれでは足りないので1.5km位に設定しておこうと思います。どちらかというと高度制限を150mに設定しておく事のほうが重要ですね。

という具合に、それくらいの長距離を飛ばすようになるとFPVの映像がいささかノイジーになってきまして800メートルを超えた辺りから映像が段々暗くなり始め明らかに信号が減衰している感じがしていました。標準のホイップアンテナとキノコだけではそんなものなのでしょうね。

そこで今回のパッチアンテナの登場です。カタログスペックでは13dBの利得と謳われていますから、単純計算だと機体に取り付けたトランスミッターの出力が約20倍に増幅された感じ。そこまで強力でなくともせめて標準プロポの操作が出来る範囲くらいはカバーしたいと考えています。標準プロポってあんなオモチャみたいなもので1.6kmくらいは送信出来るらしいです。それくらいなら私のBoscam 600mwトランスミッターとこのアンテナの組み合わせでカバーできますかね。今回このアンテナの選定にあたりネット上でもアドバイス頂いたりして、実績のあるパーツとして購入しただけに少し安心感があります。早く使ってみたいです。

ただ一つだけ難があるとすれば構造上指向性が強いという事。飛行中の機体を常に追いかけてあげないと実力が発揮出来ません。世の中にはそのためにアンテナトラッカーなるものまで存在しますからね！ 普通はそれを固定するためにアンテナとモニターを三脚に取り付けたりするようですが、私の場合は空撮中に常に条件の良い場所に自分が歩いて移動したりするためなんとかプロポ一体型で完結する必要があります。

これだけ付けるといささか重たいですが、そこはネックストラップで何とか緩和するとして．．．。組み立ててみました！ ザ、ちんどんやスタイル！ あまりカッコよくはないですがこれで性能が手に入るなら．．．。

愛用しているBlack Pearl 7″モニターにはSMAとRP-SMAの変換アダプターが必要です。こちらは事前購入済みで準備万端。