Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

貯まるの上に溜まる

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All Photo by inos

diary5494

今回の写真展は著名な写真家さんの展覧会というわけではなく一般公募によるものですから、かっちりとしたテーマに基づいたものではなく各々の世界観で撮った作品の数々です。作者の方は自分の作品に対し一言コメントを添えておりそれを読むのがまた楽しいわけです。写真って言葉無くして想いを伝えられる手段なわけですから、そこにあえて一言を添えるとしたらどんなワードを選ぶのかと...。

意外と多かったのが「ハッセルを買って初めて撮った1枚です」というものでした。

ああいったカメラですから、使い慣れた一眼レフカメラなどと違い初めの1枚は特に印象に残るのでしょうね。さてカメラを買ってフィルムをセットしたけど何を撮ろう?みたいな感じで。まさか初めの1枚でそこいら辺を歩いている猫とか簡単には撮れないでしょうから、確実に撮れる被写体でちょっぴり気の利いたものをよく吟味するのだと思います。私ならそうします。

考えに考えて、調整して、確認して、よーし!バシャ!って感じですよね。レリーズを握る手に伝わる重さはフィルムカメラの中でも最高の満足感でしょうし、それだけ考えて撮った1コマがどんなふうに仕上がるのか期待は高まります。そして思い通り、またはそれ以上の仕上がりになれば印象に残るに決まっています!

私が撮ったような事を書いていますが、展示作品を見て感じたのはそんな情景で、デジタルで希薄になった写真の楽しさがそのまま浮かび上がっているように見えてのでした。

だからと言って、「あなたは明日からフィルムで撮りますか?」と言われると必ずしもYesではないわけですが、ハッセルにはフィルムの代わりにデジバックなるものがありますよね。全ての操作はマニュアルで撮る楽しさを味わいつつ、シャッターを切った後はデジタルですよ!と。 あれは相当楽しいんじゃないかと!。スタッフの方にも「ハッセル始めましょうよ!」なんて薦められました。

中判カメラって私は使ったことが無いのですが、撮りたいものがはっきりっしている時は最高のカメラでしょうね。私のようなスナップ派には難しいのでしょうが、同じスナップでも駄菓子屋のおばあちゃんとか、真っ黒に日焼けした海の漁師さんとかに声をかけて正面でどっしり構えて撮らせてもらったらとても良いなと。

駄目です駄目です、35mmカメラとは値段が違いすぎます。デジバック100万円って。夢見るにも程があります...。

あ、今日の写真はそんなわけで影響されやすい私がX100Sで撮ったものをサイドクロップしたものです。よほどモノクロにしようかと思いましたがあえてカラーで。

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