Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

写真が読めれば展示会はもっと面白くなる

By
All Photo by inos

diary5286

昨日の写真展、素晴らしい写真が多かったのは言うまでもありませんが、こうした場へ来る人達の人間観察もまたちょっと楽しみだったりします。

今回は会場で立て続けに何かしらのトークショーが行われていたわけですが、そこに次々人が集まってくるというのも考えてみれば今どきの光景というか、それだけ写真ファンが増えたという事の証だと思います。フィルムの時代にも勿論こうした場はあったわけですが1日に異なる内容のトークショーが5講演も続けて行われるなんてのは稀でした。興味のある人は聞き続けるかもしれませんが、大抵は関心のある回のみ参加する形で順次来場者が入れ替わりますから、朝から晩まで満席にするにはそれだけ幅広い関心を引かなければなりませんからね。立ち見が出る今は分母そのものが大きくなったのでしょう。

diary5287

昨日はこちらの写真を掲載しようかと相当悩みました。結局迷ったなら2日に分けて掲載すればいいと考え今日に至ります。昨日のものは赤青緑(光の三原色!) で繋がりを考えましたが、今日は展示作品の絵柄そのものをお借りして、彼に想いを寄せる女の子!みたいな感じでしょうか。写真集を見ているようで実は後ろの気球がそんな気持ちを描いているように見えたので。

私はこういう場で展示作品とそれを見に来ている人の間に物語を作りたいというか、まあそれこそがスナップ写真の真髄なわけですから、自分が見ているのは単なる写真展ではなくて、沢山の人がいる写真展だという事を自分なりのフレーミングで残したいんですよね。そしてそれを取り巻く人がどんな感じの人達なのかも...。お互いボーダーの服を着てるなんてのもポイントなのかと...。

ところでこの3つの気球を写した写真、片桐英行さんという方の作品ですが、とてもほんわかしていて良かったです。この方の作品はどれも電車がメインで写っていましたから鉄道好きの方なのだと思いますが、よくある鉄道写真とは少しだけ違っていてどこか暖かい感じがするんですよね。雪だったり人だったり光だったり、鉄道のある環境が実にアーティスティックに表現されていました。私は鉄道写真って撮った事が無いのですがちょっと好きになりましたね。

そして下の写真。何の事はない、ただ会場の廊下が写っているだけじゃねーか!と言われればそれまでですが、同じ廊下でも、後ろに立っている係員と思われる2人と手前を歩く女性とでは明らかにこの日の過ごし方に違いが現れていて面白いというか...。写真を見ただけでこの人は休日だな!って分かる、そして隣の会場のほうを見ているってことはまだ時間にも余裕があるのかなって感じる...。写真の表現力ってこういう事なんでしょうね。いえ、私の写し方はまだまだですけれども、写真は読み物だということが少しでも多くの人に伝わればと...そんな事を考えるのです。

diary5288

コメントを残す

*
*
* (公開されません)