Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

想いのこしの無い日にするために

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diary5517

夏の終わりに頂いていた映画のチケットがこの時のためにずっと保管されていました。楽しみにしていたのは一昨日公開されたばかりの「想いのこし」という映画。

私は平川雄一郎監督の映画が好きでして、「陰日向に咲く」や「ツナグ」はもう何度も見ていましたし、元々テレビドラマ出身の監督さんですから「世界の中心で愛を叫ぶ」、「JIN-仁-」、「とんび」といった名作もお馴染です。ストーリーの善し悪しは脚本次第としても、平川さんは撮影手法や演出面で独特の見せ方をしており、それが見るものを作品の中に引き込む要因になっているのではないかと思います。

例えば三脚を使わずカメラを肩に載せハンディで撮影する事で映像に揺れを作り、それが客観視ではなく役者本人の目線の映像として見せています。このあたりの演出は堤幸彦監督と共通しますね。また、そういった映像の中に誰の目線でも無いカットが作品全体の中に1〜2カット含まれていて、主に空を見上げていたりするシーンに使われているのも特徴です。その場合は人の腰の高さくらいから役者の背中越しに狙っている事が多いですね。今回の作品も例外なくそれらの手法が使われていますが、あまり書いてしまうとネタバレになってしまいますので是非映画館で見て頂けたら良いのではないかと思います。全体を通してすばらしい映画に仕上がっておりました。

驚いたのは最後のエンドロールで、感動の結末にボーっとしながら見ていたら見慣れた名前が。編集はどうやら私の先輩が担当していたようで。身近な人の作品だったと知りちょっと嬉しくなりました。

映画館の雰囲気を伝えるような写真を撮ってこなかったため、帰りに立ち寄った公園で紅葉を撮りました。曇天のフラットな光で見る紅葉はあまり見栄えがしないものですが、こんなふうに面で表現する場合は逆に好都合ですね。ここにもし太陽など入れ込んだら目線がそこに集中しちゃいますから。

お昼には急いで帰宅し、せっせと仕事の準備に切り替えた祝日。

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