Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

それが大人に課せられた使命

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diary5716

仕事中に1分間の黙祷を行いました。誰も忘れるはずの無いあの日を振り返るのに1分間という時間はあまりに短すぎた気がします。

震災直後は全国的に節電を心がけ街の明かりは最小限、いつの間にかコンビニの照明は全てがLEDに変わっていて、「ああ日本はこんなふうに少し時代を遡ったように工夫して暮らしていくのかな?」なんて事も考えたはずですが、気がつけばもう何処にも節電の面影はなくギラギラした東京を毎日見ています。こんな事なら始めから福島に原発なんて要らなかったんじゃないかとも。

仕事帰り、品川駅構内で小学校低学年くらいの女の子が若い母親と一緒に歩いているのを見かけました。通勤ラッシュで迷子になるのを恐れてか、母親の手を握ろうと子供からそっと手を伸ばすと、それを振り払うかのように母親は腕組みをして歩くペースをぐっと上げました。子供はそれっきり行動を起す事はありませんでしたが内心どんなことを感じたでしょうか。

我々大人がすべき事は、お金持ちになる事でも、名誉を手に入れる事でも、まして他国と争う事でもなく、次の世代に何を残してあげられるか...それを考え行動する事です。少なくとも4年前の今日、私達は家族の事を考えたはずです。

YAHOOのトップニュースになっていた東日本大震災追悼式で語られた被災地代表の19歳になった少女のスピーチが丁度今日品川駅で見た女の子の姿に重なって心を打たれました。

コメント

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  1. 次の世代に何を残してあげれるか…本当に大人に課せられた使命ですね。
    日々の忙しさの中で忘れてしまっていました。
    自分の取った行動や生き方は、はたして子どもたちに見せたときに、恥ずべきものでないのかどうか
    周りの人々がどんなに利己的な行動を取ろうとも、自分はしっかりとしたプリンシプルのもと振舞うことができているかどうか
    いろんなことを考えさせられました。ありがとうございました。

  2. えびすさん

    書き込み有り難うございます。

    日々、子供に教えられている事って多いですね。
    人も車もいなければ赤信号でも渡ってしまいそうな横断歩道でさえ、小さな子供の前ではしっかり守ろうという意識が働きます。

    与えるより与えられて生きている現実を知るのは、悲しいですが何か不自由になった時ばかりです。
    だとすれば今の環境から自分がいなくなった時、「あの人ならどうしただろう?」とか「あの人のおかげで」と
    1人でも思ってもらえたなら、それが形の有る何かではなくても価値のあるものだと思います。

    そう有り続ける事はなかなか難しいかもしれませんが、そう有り続けたいと思う事なら出来そうですね。

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