カメラファンの間で今密かに話題になっているのがこの動画。一見単なるクラシカルなカメラですが、実はこれフィルムカメラのバックパックを3Dプリンターで製作したデジタルカメラ。

私のようなフィルム時代に生まれたカメラファンからすると「そ〜そ〜これこれ！こーゆーのがほしーの」って感じですね。

デジタルカメラの利便性は今更語るまでも無いですが、機械として道具として持つ喜びまでを含めたカメラを考えると、フィルムカメラには名器が沢山あり、それらを手放せずにいる方も多いはず。そこに思い出なんかも重ねたら尚更ですね。

フレキシブルな有機ELシートのようにフィルムタイプのイメージセンサーなんてものが存在したら問題は一気に解決しますが、実際はそうもいかないので、使いそうで使わないフィルムカメラは防湿庫で永眠。

そこで今回のバックパックです。3Dプリンターが普及したことで個人レベルでもその気になればこんなものが作れる時代になったんですね。イメージセンサーやエンジンはSONYのNEXから抜き取ったものらしいので、これを作るために完動品のデジカメを一つ犠牲にするわけですが。

本当はカメラメーカー自身が嘗て販売していたフィルムカメラをデジタル化するキットを販売するのが最高ですが、ビジネス的なことを考えると現実的ではないでしょうから、それならサードパーティーからそんなキットが出てくると良いですね。

なんなら個人レベルでキット化して販売するとか、改造サービスとか始める人が出てきてもおかしくなさそうです。Leica Mシリーズ用とか、Nikon Fシリーズ用とか．．．。カメラファンは世界規模で考えたら相当数いるでしょうから、そこそこ需要はありそうな気がします。