注文してあったSmallRigのコールドシューアダプターが届いたのでポータブル赤道儀のナノトラッカーへ装着してみました。
と書いたところで何の事だかさっぱりだと思いますので、少し説明すると、赤道儀のナノトラッカーは天体を写真撮影するために地球の自転速度に合わせてカメラを回転させる道具で、上の写真に写っている紫色の装置。
そしてこれを正しく動作させるためには地球の自転軸とナノトラッカーの回転軸をぴったり合わせる必要がありますから、撮影時に東京なら傾斜角を35度程度、真北は磁北から7度東方向へずらしてセットします。
その際あると便利なのがビクセンのポーラメーター。高精度な方位磁石みたいなヤツ。これをナノトラッカーに正確に取り付けできればコンパスと傾斜計からある程度軸を出すことができるわけです。
ポーラメーターは同ビクセンから発売されている赤道儀ポラリエ用に作られているためそのままではナノトラッカーへ取り付けることはできず、これまでは強力両面テープを使って無理くり付けていました。しかし両面テープは天体撮影をするような極寒環境では再利用が出来ず、一泊二日の撮影に限られた運用という不便さがあります。
そこで今回はSmallRigのコールドシューを購入し、ナノトラッカーに貼り付けることで、今後はポーラメーターをシューに差し込むだけで使えるようになる計算。
長々と書きましたが、つまるところシューを取り付けました！それだけの事です。ただしSmallRigのコールドシューは内部に板バネが入っていませんから、そのままでは差込が少しゆるいです。0.2から0.3mm程度のシムを製作し調整すると具合が良いです。
