Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

楽しさの中にも自然の怖さを知る

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All Photo by inos

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今年2度目のSUP。水遊びをするにはもう随分寒くなってきたとは言え、今日は台風一過の晴れ間がやってきましたからまだまだ遊べる水温。サーフショップより道具一式をレンタルし、自分達のペースでまる1日自由にSUPしましょうというのがコンセプト。前回の四尾連湖からもう少しスケールアップした本栖湖が我々が選んだ本日のメインステージ。

インフレータブルボードの特徴を活かして友人のクラウン1台でボード本体やらパドルやらエアポンプやらライフジャケットやら2名分を運搬。準備が出来たら水上に移動してスィーっという感じ。

数週間も期間が開いてしまったので前回の勘が戻るのに10分程かかりましたが、その後はいたって順調。慣れというのは怖いものでちょっと上手く乗れるようになると直ぐに欲が出てきて、本日の目標は遥か遠くに見える対岸までの往復に設定。SUPは順調に進めば人が歩く速度くらいで移動出来るため、バランスさえ取れれば景色の変化を楽しみたくなるんですよね。これが後に大変な状況へと自らを追い込む事になるのですが...。

対岸までいったいどれほどの距離があるかを調べもせず思いつきで出発したのは良いものの、最低限のペース配分や方向の確認等を意識してSUNNTO Ambit2でGPSログを記録しながら進みました。台風の影響が残っての事か往路はやや強め(体感7m/sくらい)の横風に煽られましたが、それでも1時間ほどで対岸到着。まだまだ体力はありますから到着した水辺でもターンの練習や周辺散策を繰り返し、さあ復路というタイミング。この辺りから徐々に状況が変わり始めました。

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先ほどまでの風向きは完全に向かい風へと変わっていて風速は更に強まり10m/s程度。湖とは思えないような白波が発生しもはやボードの上で立ち上がれないような揺れ。それでも元の場所に戻ってこない事には車までたどり着けませんから頑張ってパドルを漕ぎました。手元のGPSでは時速1〜2km程をいったりきたり。一度手を休めると驚くほどのスピードでボードもろとも流されていく始末。SUPの大敵は風とは聞いていましたが身をもって体感する事となりました。

そのまま漕ぎ続ける事3時間。ますます風は強まり真横になびいているススキの穂や木々を見る限り目測で15m/s程はあろうかという状況。これがPhantomだったら自立飛行不可レベル。ここまで来ると海のような重たい波が次々と押し寄せてボードの上に座っていてもひっくり返されます。全力でパドルを漕いでもその場に留まるのが精一杯。時折風が弱まったタイミングを見計らって速やかに前進。なるべく風の影響の少なそうな岸辺付近のルートを選択するもそれは更なる遠回りとなりプラスの結果に繋がったのかどうか...。

同行した友人はもうパドルでは前進できず、腰まで水に浸かって岩場を歩いて進んだポイントさえあります。夕暮れ間近にようやく帰ってこられましたが復路は3時間半も掛かってしまいました。往復以外の全行程も加算すると本日の移動距離実に11km、6時間弱パドルを漕ぎ続けました。

見た目が平和なSUPではありますが、自然をなめてはいけませんね。友人はもうこりごりのようです。私はといえば来シーズンになればケロッとしていそうな気がしますからSUP洞窟探検ツアーなんてのにも参加してみたいですけどね。ただし風向きや天候の変化には最善の注意を図りますよ。

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