テレビをつけるとそこには毎日のようにロシアとウクライナのニュースが流れていて、専門家と呼ばれる人達が今の状況について小難しく語る姿が印象的です。
ここ数日はどの番組を見ても ”戦争犯罪” というワードが多く使われていてウクライナが残酷な状況にある現実を具体的に訴えています。中には目を覆いたくなるような映像も映し出されたりしてそれが学校で習ったモノクロ画像の戦争の姿より遥かに鮮明なだけに俄には信じられないという本音もあります。
ただ私的にはその ”戦象犯罪” というワードにかなり違和感を覚えます。生半可な知識であえて間違いを恐れずに言葉にすれば、戦争にはルールがあってそれを逸脱した行為を戦争犯罪と呼ぶようで、今回はなんの罪もないウクライナの一般市民までも残虐な殺され方をしているという点に焦点が絞られているようですが、それを戦争の中でも ”犯罪” と呼ぶならば逆の見方をすればルールに則っていれば戦争はOK!みたいな事になってしまいます。
違うでしょう。戦争の中に犯罪があるのではなく、戦争そのものが犯罪じゃないですかね? 相手が兵士なら銃を向けて良くて一般市民にはダメ!ではなく、銃を向ける事自体が正気ではないわけですよね。そう、正気ではないから戦争が起こるわけでそこにルールを作って犯罪かどうかなんて議論は成立しないでしょう。スポーツやゲームではないのです、死ぬか生きるかで闘っている人に秩序を守りましょう!って...無理があります。
だから戦争そのものを起こしてはいけないと誰もがその気持ちを忘れずにいるのです。