Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

こういう作業が楽しい

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All Photo by inos

diary6395

近ごろ時々ではありますが映像制作のカラーグレーディングや写真のRAW現像において ”フィルムっぽい仕上げ” について質問を頂きます。どちらの制作においても追求した先にはやはりアナログフィルムの魅力というものが見えてくるのでしょうか。私としては20年以上も仕事にプライベートに関わってきた分野ですので聞かれる事がむしろ嬉しかったりするところです。

最近はこうした需要が多い為か特に海外メーカー製のフィルムエミュレートプラグインエフェクトなども多数存在しますし、ハイアマチュアからプロ向けにLUT(Look Up Table)なども販売されていますので、上手くいけばそれ一つでそれっぽい雰囲気が再現出来たりもしますが、いかんせん写真や映像の世界に万能はありませんから適正露出を意図的に外したハイキー/ローキー素材に適用するととんでもない色に変換されてしまったりして、そこに求められる修正作業のほうが大変だったりします。

やはり基本はゼロベースからの自分でパラメーター調整...これに尽きますね。慣れれば上のようなルックを作るのに3分も掛かりませんから、一見簡単そうな「LUTを用いるフロー」より目標イメージへは近道な気がしています。これくらいのクオリティが出ていれば昔の写真をスキャナーでスキャンしました!と言っても騙されてしまうレベルにはあると思います。

今回はX100SのRAWからの現像なのでAdobe Lightroomを使いましたが、他の現像ソフトでもほぼ同じ事は出来ますし、映像用のカラーグレーディングソフトも同様です。ただどのソフトにも共通して言えるのは標準で搭載されているノイズエフェクトのクオリティが低い事。そこだけはサードパーティープラグインを購入しないと駄目かも知れませんね。まあ、ノイズ成分だけの万能素材を予め作っておくという方法もありますが...。

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