Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北の大地に立つ

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All Photo by inos

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小樽に来ています。本当は明日から札幌の予定でしたが早朝起きる自信がなかったため1日早めました。

誰ですか?北海道に梅雨は無いなんて言ったのは!東京は良い天気だったのに新千歳空港に降りた時点で本降りの雨でした。それでも小樽まできたらパラつく程度でしたけど。気温は17度程度なので5分袖シャツwith ソフトクリームだと肌寒いです。

小樽には10年くらい前に1度だけ来たことがあります。ガラス細工やオルゴールを専門とするショップが並んでいて、女の子がワクワクしそうな一角。運河という割にはお土産屋さんやご飯屋さんがメインとなっているため歴史や伝統より観光地としての認識が強いですね。

今回はそうした定番エリアも一通り歩いた上で、祝津パノラマ展望台まで行ってみました。2度目の訪問なりの思い出を作りたいですからね。

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小樽運河から徒歩で行く事も可能だとは思いますが、それなりの気合が要求されるため今回はタクシーのお世話になりました。そしてここで巡り合った運転手さんがなかなか個性的な人でして、頼んでもいないのにもう喋るわ喋るわ...。地元出身の方のようで小樽愛に溢れていて、過去の歴史から始まりニシン漁の重要性とか、防波堤の位置が今と昔では違うとか、山肌の色が一部変わっているのは鳥のせいだとか、もう豆知識の塊みたいな運転手さん。

展望台では車から一緒に降りてきてそこから見える景色について端から解説してくれました。終いには「写真はこの角度から2枚撮ってください!」なんて指示まで出されて、せっかくなので私も「こんな感じですかぁ?じゃぁ撮りま〜す」みたいな感じで。旅ってそういうのが楽しいじゃないですか。

帰りの道中なんて話が弾みすぎてハザード出して車停めちゃうんですから。陽気な人で楽しいひと時でした。

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そんな陽気な運転手さんに教えてもらったこと。「小樽」というのはアイヌ語で「砂の中を流れる川」という意味なんだそうです。いつか何かの役に立つか分かりませんが、せっかく観光地に来たならそんなふうに日常考えもしない事を覚えて帰るのも良いものです。誰だって中学や高校時代の修学旅行の思い出ってあると思いますが、今でも思い出せる事ってたぶんどうでも良いような事だったりしますよね。

そしてこの巨大な廃墟のようになった倉庫は何か?と尋ねると即答で「缶詰工場の缶の倉庫です」と帰ってきました! さすが情報通です。ただ今では殆ど使われていないようでまさに廃墟と化しているようです。ちょうど船が近づいてくるタイミングだったのですかさずシャッターを切りましたが、後でパソコンで見てみたら何人か私に向かって手を振ってくれていたのですね。その場で気づけば振り返したのに...。せめてものお礼にという事でこちらに掲載させていただくことにしました。

もう少し時間があれば日暮れ後のライトアップされた運河を写真に収めたかったのですが、そのまま札幌まで移動しなければならなかったため泣く泣く小樽を後にしました。電車に揺られながら見た景色はすっかり雨も上がり日が差し込んだりして「もう少しゆっくりしていきなよ」とこの街に言われているようでした。

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