Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

お買い物CARにどうかと見に行く

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丸の内から銀座へ向かおうとエスカレーターを上ったら自動的にここへたどり着きます。BMWのショールーム。

正直私はBMWという車はあまり好みではないのですがこのiシリーズだけはちょっと別格ですね。ハイブリッドスポーツのi8、数年前の東京モーターショーで見たままの姿でいつの間にか発売されていたという...。実は先日街の何処かでこの車が実際に走っているのを見てその時初めて「もう売っていたんだ」と気付いた次第。国産車の場合だとショー向けのコンセプトカーと市販モデルでは大分見た目の印象が変わってしまって購入前に思い描いていた夢から急に現実に戻される感が強いのですが、この車はそのまま公道に出てきた感じですね。

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フロントに151PSのモーター、座席の後ろのミッドシップマウントで231PSのエンジンを積んでいるそうで、単純計算382PSのパワートレイン。驚くのは搭載するエンジンの小ささ。1.5リットル3気筒だそうで、それで231PSは相当立派ですね。最大トルクも32.6kgを3,700rpmで発揮するそうなのでかなり低回転トルク重視の設定。なのにターボって難しいセッティングしてますね。

ミッドシップレイアウトにてエンジンはシート後方に位置するとは言え、フロントにありそうなラジエターは何処へ? フロントグリルに穴が空いていないのですから空気を取り込む気は無いようです。モーター冷却もエンジン冷却もすべて床下から行うそうで埃っぽい空気を吸ってしまうじゃないか!という問題はさておき、多分高速走行時のグラウンドエフェクトも狙っての空力も併せた設計で考えられているのでしょうね。

ハイブリッドと聞くと相当な重量だろうと先入観を持ってしまいますが、聞くところによると車重は1,500kg程度。アルミフレームとカーボンボディのおかげでバッテリー重量の100〜150kgはそのまま帳消しに出来たのだとか。なるほどそれなら必然的に低重心化も両立出来てスポーツカーとしては理想的ですね。

ドライバーズシートに座ってみて気付いたのは一般的なスポーツカー並みのアイレベルが確保されている事。つまり座面の高さが十分低く設定されており、ハイブリッド特有の床下バッテリーレイアウトではない事を物語っている...。聞いてみたらなんとセンタートンネルの中にバッテリーを詰め込んでいるのだとか。なるほど、FRではないからしてプロペラシャフトを通す必要もなく、それでいてシャーシ合成を考えればセンタートンネルは大きいほうが有利、ならばそこにバッテリーをレイアウトしよう...そんな発想ですね。

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国内でも実は既に発売から2年が経過しているそうですが、私はつい先日までそれを知りませんでした。約2,000万円という価格設定が私の生活からは縁遠い存在でして気にかける事すら無かったですからね。それでも国内販売台数は現時点で約350台もあるそうです。「東京なら3週間に1度くらいは見かけますよ」と駄目押しまで。

スポーツカーとしての存在感はフェラーリやランボルギーニ並みのオーラがあり、希少価値ならそれらよりずっと上とも言えますが、それでいてこの車は一応4人乗り、後部トランクもあってスーパーの買い物袋が3つ位は入りそうな感じでした。これでスーパーにお買い物は行きませんか...。

位置付け的にはスポーツカーではなくスポーティーカーになるんでしょうかね。箱根とかをブンブン走るとか高速道路をぶっ飛んでいくくらいなら良いですが、サーキットを本気で走ったらどうなのかな?なんて事を考えます。フロントタイヤをモーターで、リアタイヤはエンジンが駆動する関係上、タイヤのグリップ限界でコーナリング中にパワーの入れ方を間違えると唐突にオーバーかアンダーが出そうですよね。前後でトルクのピークが違うわけですから回転域によって全然挙動が変わるはずです。勿論最先端の電子制御でそんな事はさせないでしょうけど。

ちなみに日本での展示車両は東京に3台、大阪に1台の4台のみだそうです。ディーラー営業マンには「お金が貯まったら買いにきます」と約束してショールームを出ました。

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