Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

片目で現実を、片目は...

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All Photo by inos

diary6665

例えばそこにあと一つ何が足されれば自分が思い描く画になるかを想像してみる...。若いお母さんと5歳くらいの女の子が注文したジュースを待っている姿がいいかな。お母さんは白の上下に女の子は赤のワンピース。日傘はたぶん持っていない...。日傘を持つタイプの人はここでは買わずに近くのカフェに入るだろう。だとしたら背伸びをして中を覗き込む女の子に「ほらこれ被って...」と帽子を渡しているくらいのほうがしっくりくる。

その手前を無関心に通りすぎるスーツ姿のサラリーマンがいても対照的で面白いかもしれない。目の前のお洒落なフードカーよりも優先すべき事がその先にあるのかも?なんて想像が膨らむ。

そんな事を考えながら待つ事2分、仲の良さそうな2人がフレームインしてきた。本当のところ仲が良いかは分からないが、申し合わせてボーダー柄を着てきたのならそういう間柄だろうし、偶然だとしても好みのベクトルが近い方向を向いているのだからお似合いという事になる。その車に感心を示している点からして普段からここを歩き慣れている人ではない事も分かる。だとしたら2人にとってそれは想い出の景色になったに違いない...。

とまあ、私は街を歩くと色んな妄想をしながらファインダーを覗きます。仮に思うような画が撮れなかったとしてもそこで流れていった時間はとても充実したもの。人は目を開いている時は現実を見て、目を閉じると夢を見る...写真を撮る時は丁度その間で、片目を閉じてファインダーを覗く。現実と夢の間を切り抜く行為とも言えそうです。

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