Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

光が奇麗な場所だった

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All Photo by inos

diary6725

樹海と聞いて良いイメージを浮かべる人は多分少なくて、正直私もそこに華やかな印象は持っておらず、寝つきの悪かった出発日前夜にWEB検索などしてしまったものだから尚更足を踏み入れるのを躊躇してしまったくらい。

確かにその昔の記憶からすれば、薄暗く湿った空気の森の入り口には ”お決まりの文句” の看板が立っており、深く生い茂った木々の間をどこへ続くとも知れぬビニールテープが風に揺れていたりして、夕方以降は近寄り難い空気に包まれていた印象。

しかし今回行ってみた感想としては以前よりずっと綺麗で、遊歩道など森の中のお散歩コースという安心感があり、足元は悪いながらもそこからの景色は神秘的にさえ見え光の美しさを知る事に。

他では見る事の出来ないような苔の群生や早々と芽を出している数々のキノコ。ふわふわの足元から伝わる腐葉土の存在はそこに確かな時の流れを実感でき、変な先入観さえ捨て去ればここは人の想像を遥かに超えた大自然の姿そのもの。

この樹海が出来た経緯を考えれば全ての木々のサイズ感が統一なのは頷けるところ、それ故どこまで深く足を踏み入れようが見える景色に大きな変化は出ないものの、逆に言えば遊歩道から見える景色がもう樹海の本気!という点で ”森の深さ” を誰でも体感できる貴重な場所。

雨上がりの弱い日差しでさえ枝葉をすり抜けて地面に落ちた様は美しく立体的。だとすれば気温差の激しい初夏の早朝など、立ち上る靄の中に幻想的な景色が広がるんじゃないかと欲が出てきたり。そんな偶然に巡り合える可能性はそう高くないでしょうが、別の遭遇を心配しながらもその美しさをいつか見てみたいですね。

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