Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

まずは快適に

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All Photo by inos

思い立ったら即行動。それが3連休の最中と来ればインターネット通販ではレスポンスが遅過ぎるというもの。何としてもその日に手に入れたい...。トレンクル用サドルのお話です。

以前のエントリーでも書いている通り、トレンクル6500に標準で付いてくるサドルはSelle ItaliaのFlightと呼ばれるロードレーサー用タイプで、軽量サドルの元祖的存在。私は自転車の専門家ではありませんが、確かにそのサドルは存在を意識させないくらい癖が無く、シンプルで万人受けするような出来栄えなんじゃないかと思います。ただ、いかんせん長距離走行時にはお尻が痛い。

今回購入したのは同じくSelle ItaliaのMax Flight Gel Flow。その名の通り、内部にGelが注入されていて柔らかクッション。しかもシリーズの中でこのモデルだけがウィングサスペンションと呼ばれる構造を持っており、レールが直接サドルに固定されておらず、板バネのような羽根を返してマウントされる為、トレンクルのような小径車においても突き上げ感が軽減出来るはずです。

実際に店頭で手に持った時、愛用しているFlightとの重量差が気になりましたが、そんな事よりも見た目で分かったのはレールの位置がかなり前方向である事。もう少し詳しく言うと、レールには目盛りが付いていて、ここからここまでの範囲で固定しなさいという指示があるわけですが、その真ん中で固定した場合にはFlightよりも少し後方にサドルが位置するという事。下の写真で赤がFlight、青がMax Gel Flow。全体的にボテっとしている上に、レールもかなり下の方に付いていますから、これまでのシートポストの高さのままだと座面が2cm位上がります。

仮組で試運転したところ、このサドルは後方に乗ったほうが乗り心地が良い事が分かり幾度となく位置調整を繰り返しました。さすがに昨日の70km走行で今はお尻が打撲状態ですから正しいインプレにはなりませんが、それでも確かにこのサドルは路面からの突き上げ感がかなり和らぎます。踏み切りを横断するような時が一番顕著です。半年も使用すれば中のGelがもっと柔らかくなるでしょうから更にソフトな乗り心地になるでしょう。

ただ良い事ばかりでは無い気がします。Flightに比べると真横から見たシルエットがカマボコ型ですからペダルを漕いでいてもココ!という決め手に欠けるというか、ベストなフォームをいつも探りながら走るような感じ。乗り心地重視の時は一番後ろ、多少元気よく走る時は真ん中辺り...という具合に自由度が高く設定されているのかもしれません。コンフォートサドルですからこういうものなのかも知れませんが、短距離を気持ちよく走るなら、真横からのシルエットはダッグテールと言いますか、後ろが多少跳ね上がったタイプのほうが良い気がします。今回は快適性重視ですからこれで良しとします。そしてデザインに関してももう少しおとなしくても良いような?ロードレーサー用としてはこれでも地味なほうですがトレンクルにはもっとシンプルで落ち着いた感じが似合いますね。

本当はSaddleco flowという網だけで出来た斬新なモデルが欲しかったのですが、すでに製造していた会社が無くなって5年近く経過しているとの事で入手不可能。映像編集室などで定番のアーロンチェアの自転車用サドル版といった感じでとても良さげだったのですが。んー悔やまれます。いつかは入手したいと今でも思っていたり...。

まずはこのSelle Italia Max Flight Gel Flowをしばらく慣らしてみようと思います。少なくとも今までより快適な長距離走行が可能なはずですから。

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