Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

冬の沖縄旅行(3)

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沖縄本島の最北端「辺戸岬」は今回必ず行こうと思っていた場所。沖縄に詳しい人によると「本島北部は何もないよぉ」なんて話を聞くのですが、何となく地図を見ているとその先端まで行ってみたくなるじゃないですか!

そんな理由から昨日ブセナリゾートの海中展望塔の次はここ辺戸岬へ向かったのでした。ブセナリゾートが沖縄本島の丁度真ん中辺りに位置するとすれば、辺戸岬までは残り半分。しかしそこから高速道路はありませんからひたすら下道を走ります。幸い那覇のような渋滞も信号機さえも殆どありませんから快適そのもの。ずっと海を見ながら走れますしね。

   

辺戸岬には何らかの石碑がある事は事前調査で知っていましたがてっきり「沖縄本島最北端の地」みたいな石碑だと思っていたら日本祖国復帰闘争碑でした。戦後アメリカから沖縄が返還された証というわけですね。その事実を知って何だかぐっと考えさせられるものがありました。

ここはちょっとした公園になっていて、いくつかのモニュメントのようなものもありました。ただ一歩間違えると断崖絶壁だったりするので迂闊に身を乗り出すと危ないですね。例によって台風並みの強風が吹き荒れていましたし。

続いて向かったのが辺戸岬から車で3分ほどの場所に位置する大石林山。沖縄と言うと青い海ばかりを連想しますが、山にも有名な観光地がいくつかあり、ここはそのうちの一つであり国立公園でもあります。

沖縄本島北部エリアは、「ヤンバル(山原)」と呼ばれる豊かな自然あふれるエリアとして知られているだけあり、ここ大石林山は亜熱帯の自然、奇岩や巨石、亜熱帯の森、大パノラマなど、南国ならではのジャングルといったところ。意外なのは切り立った鋭い岩山のジャングルという点。膝まで水に浸かって歩くマングローブの森とは違うのです。

麓の駐車場に車を停め、そこからはバスに乗り換えて5分程山道を上ります。到着した場所が、トレッキングのスタートポイント。時間とレベルに合わせて4つのルートから好きなコースを選べるようですが私は往復で30分ほどの初心者向け赤コース。

それにしてもこの大石林山、岩がとにかく鋭くて沖縄以外ではあまり見かけない風景です。あえて例えるならディズニーランドのビッグサンダーマウンテンに木が生えている感じ。ディズニーランドと違うのは驚くほど人気(ひとけ)が少ないところでしょうか。

  

そして頑張って頂上まで行くと到着するまで想像もしなかった絶景が眺められるというご褒美付き。まあここに来る直前まで海にいたので「視界いっぱいの海」と言われてもちょっと感動が薄いんですけどね。山の頂から見る海というところに価値があるわけです。コースの所々には岩についての説明書きがあります。太陽がキラリと光る上の写真、実は岩の上に猫が座っているように見える岩なのですが分かりますかね? パソコンで見ている人が最大化表示させればなんとか見えますか...。

やがて駐車場に戻って来る途中でバスを降ろしてもらい、大石林山最大のガジュマルを見ました。ガジュマルとは屋久島〜沖縄に生える高さ10〜20メートルほどになる常緑高木。大地から栄養を吸い上げるべく無数の気根を出す独特の姿をしており、これも熱帯地方ならではの究極の生態の姿といった感じがします。X100Sしか持って行かなかったため35mm単焦点では全然収まらず、9枚の写真からモザイク合成をして何とか20mm程度の画角を作りました。

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