Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

その涙は作品に対する愛情の大きさ

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All Photo by inos

日曜日ですが仕事を受けることもあります。本日は青山学院大学の学生映画祭 ”AOYAMA FILMATE 2017” のセミナーお手伝い。

このイベントは高校生や大学生が主体となって制作された短編映画やミュージックビデオの上映、対談、審査、表彰が行われ、ゲストには堤幸彦監督も登場し、6時間半にも及ぶ映画祭です。

一般的な映画祭と違うのは全て学生の作品であるということ。プロではないところに面白さがあるというか、ビジネスを始めとした大人の事情が最小限で、作品作りを伸び伸びやれているという意味ではプロも一目置くイベントなんじゃないかと思います。

7本の映画と6本のミュージックビデオを拝見しましたが、どれも素晴らしい仕上がり。勿論技術的な観点で見れば改善できそうな点も多いのですが、それ以前に ”何を見せたいか” ”何をやりたいか” という本筋の部分がしっかりしていたのが良かったと思います。技術なんてのは目的あっての事でこれからいくらでも磨けますからね。昔と違って映画(映像)業界も写真同様にプロと学生がほぼ同じ機材を使えるようになった事は豊かな時代であると感謝したいところですし、逆手に取れば、機材が同じなら時間と発想に伸び代のある学生のほうが面白いコンテンツを作れる可能性も大きいはずで今後もますます期待が高まります。

表彰式後には惜しくも大賞を逃した監督が泣き崩れる光景もあり、作品への思い入れの強さが伝わってきました。泣けてしまうということは恐らく考えられる事はやりきっていて、少なくとも自分では最高の仕上がりと思えるだけ努力した!ということでしょうからね。退室のアナウンスが流れても尚その場を後にできず泣き続けていた姿が私の心には深く刻まれました。

若者故の涙、でも私達のような大人はそんな気持ちを忘れてしまっていやしないでしょうか? 涙を流せるくらい悔いのない毎日を生きているでしょうか?...。明日からまた頑張れる気がしました。

本日上映された作品の中で1番のお気に入りムービーを掲載させていただきます。とても学生の作品とは思えませんね。

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