Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

せっかく大阪まで来たのだから

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All Photo by inos

この時期の大阪出張は毎年恒例の事。そう、恒例ともなればただ ”行って帰ってくる” だけでは面白くなく、仕事の合間に自分なりの時間の使い方を研究したくなるというものです。

今年は運が良い事に、大阪駅から地下鉄で10分ほどの距離にある ”ギャラリーそら” で今週いっぱい私の好きな画家さんの個展が開かれるとの情報を入手していましたので本日の仕事終わりで足を運んでみました。大阪の地下はとても複雑で昔から苦手なのですが人ごみをすり抜けるようにして何とか現地到着。ギャラリー周辺は雑踏からはかけ離れた静かな住宅街。なんとも言えない ”和” な感じのギャラリーがとても落ち着きます。

楽しみにしていた個展は以前デザインフェスタで何度か見たことのある針金鳥さん。モノクロとカラーのコンビネーションが絶妙で、水彩画の優しい感じとシャープなペン使いが融合してグラフィカルな水彩画といった感じ。今回のテーマは ”ten-tai” だそうな。

ギャラリーの方に声を掛け写真撮影を承諾していただきましたので遠慮なくパチパチと。写真と言ったら今時はスマホでパシャ!ってなのを想像したでしょうが、いきなり肩から提げているα7RIIで撮り始めたので「随分ちゃんと撮るんですね」なんて逆に声を掛けられたり。そこからは私もこの謎の談義の輪に入れてもらい、作品の話から仕事の話までいろいろお話させてもらいました。針金鳥さんが過去に作ったとされる針金オブジェなども奥から出してきてくれて、そこで初めて絵を描くだけでなく立体の創作も行うことを知りました。やはりアーティストの方というのはいろいろなものに興味をお持ちなようで、何か一つを極めるのではなくあらゆる知識や情報や観点が融合して自分なりの表現に繋げていく...。勉強になりますね。今日はご本人がいらっしゃらなかったのが残念ですが作品からはいろいろ感じるものがありました。

閉店間近だったこともありこの時のお客さんは私だけでしたが、今後のイベントの打ち合わせを行っている関係でギャラリー内は終始会話で盛り上がり、私的にはそんな暖かいひと時の思い出もきちんと残しておきたくて結構無茶なアングルでも写真撮影。今日のギャラリー内はこの1枚が全てを物語っていると思います。

更に今回の展示は、針金鳥さんだけでなく奥のスペースで素麺さんが同じテーマで個展を開催中でした。同じスペースで同じテーマで開催という事はグループ展みたいな感じでしょうかね。しかも素麺さんはご本人がそこにいらっしゃり気さくに色々な話をしてくれました。驚いてしまったのは私の事をご存じだったようで「以前デザインフェスタに来てましたよね?」と。1日に何万人も来場するイベントでお客さんの顔を覚えているというのは凄いですね。よほど私の顔が変だったのでしょうか...。

閉店までの限られた時間だったわりにはじっくり見る事が出来ました。何より私がちょうど大阪を訪れたこのタイミングで個展に足を運べたのは運が良かったとしか言いようがありません。明日からまた頑張れそうです。

和風モダンなギャラリーには蚊取りせんこうの香りがとてもマッチしていました。

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