Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

北海道短期集中観光 2017.9(11)

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All Photo by inos

釧路からいきなり札幌の風景。実は昨日掲載した釧路市湿原展望台から次にシャッターを切ったこの写真までの間、実に8時間近く間隔が開いています。その間に私の頭上を大型の台風が通過して行ったというわけです。

釧路湿原からしばらくは下道を走り阿寒というインターから高速道路に入るのですが、この時点で既に ”大雨により一部通行止め” の案内が出ているのは知っていました。それでも夕方には札幌にてレンタカーの返却予定でしたから走るだけ走り、通行止め区間は下道を迂回すれば良い!くらいに考えていたのです。

しかしペースの速い北海道の高速道路もいつしか50km規制になり、やがてワイパーを最高速で動かしても前など見えず、仕方がないので様子を見ようと立ち寄った上浦幌というパーキングエリアあたりで暴風雨はピークを迎えました。

駐車場に止めた車が横風で倒れそう...。谷のようになったその辺りの地形が台風の強風を増幅させていたのだと思いますが、恐らく私の人生で嘗てない豪雨と強風を体験しました。いや、本当に一旦止めた車を安全な場所に移そうにも動いたらそのはずみでひっくり返るよな...という感じで。初めは風上に車が止まっていたのでまだよかったのですが、その車も危険を感じたのか立ち去ってしまったのがいけなかったですね。私のN-ワゴンがもろに風の餌食に...。

しばらく様子を見ましたが全く弱まる気配がないので、恐る恐るバックしてとにかく横風を避けるように動き始めました。高速道路走行中は追い風になるのでむしろ快適になりました。80kmで走る私の車を風に煽られ枝葉が追い抜いて行く光景は異様でした。

そんなわけでなんとかまた走り始めたわけですが、高速道路は予告通り ”十勝清水IC〜占冠IC” までが通行止め。強制的に下道に降ろされるのでiPhoneのナビをセットし直して走り出すこと数分、驚いたのはここからでした。なんと下道ルートの日勝峠も通行止め...。

あやや...と怖気づきそうになりましたが、いやいや道路はどこまでも続いていますから!とばかりにまたもiPhoneナビに次なるルートを検索させ出発。だいぶ遠回りにはなりますが何としても札幌まで戻らなければならないのですから頑張るのです!

しかしまたもしばらく走ると通行止めの看板。今度はあの有名なリゾート地 ”トマム” のあたりで迂回しろ!の案内。もう絶望を感じ始めていましたね。流れ出る土砂と川のようになった山道をモーターボートのように激しい水しぶきを上げながら走り続けるも対向車とすれ違いができないくらい道幅は狭くなり、こんなところで車が壊れたらクマに襲われて終わりだなぁ...なんてことを考えながら事故を起こさない程度に慎重に走り続けました。

やがて景色は少しずつ明るくなってきて雨は弱まり、ちょうどそれくらいのタイミングで通行止め区間をバイパスした次のインターチェンジに到着。ここからはもう単なる雨天走行に切り替わりましたね。多分傍目には「なんであの車泥だらけなんだろう」くらいに見えたでしょうね。この時はウィンドウオッシャー液も使い切っていましたし...。もういちど大雨でも浴びなければ車は綺麗にならず。

それでも無事に高速道路に復帰できたことが嬉しかったですね。そしてその後はみるみる天気が回復し、札幌に着いた頃には路面さえ乾いておりました。道中の写真? そんなのございません。怖い思いをしたり帰れるかドキドキしたり、迂回路を検索したりで写真など悠長に撮っている余裕はなかったのです。今思えば大雨の様子を車内から撮れただろうとか、通行止めのバリケードとかいくらでもあったのですけどね、気が張っていたのです。

 

そして驚くのです札幌のこの都会っぷりに! いつもは東京から直接札幌に入ってしまうのでその賑やかさは東京と大差なく変化に乏しいのですが、今回は網走や知床や釧路の大自然から台風のワープゾーンを抜けていきなり都会にやってきた感じなので、ここには何でもあるじゃないか!というこれまで当たり前だった事に気づいたのです。

おしゃれなショップも、入りやすい食べ物屋さんも、困ったことがあれば何処にでも人がいて、夜歩いても動物に襲われることもない。そしてこれが北海道という土地の魅力でもあるなと。その気になれば大自然の中に住みながら必要あらば都市まですぐに出られる。確かに良いところだなと!

今日の写真は札幌に到着しほっとして余裕が出てきた夕方の散歩。

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