Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

DESIGN FESTA 2017(2)

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All Photo by inos

 

人は努力次第で何でも出来る...そんなふうなことを誰かが言っていた気がします。それは確かにそうかもしれませんし努力だけではどうにもならないことがあるのもまた事実だと思います。

大事なのは努力してからそれを語っているかどうか...ということ。現代は効率とか見返りとかそういうものが最優先で、小さな努力でも大きな結果を得られれば成功と判断してしまうようなところが多いように思います。

そんな目線でこの方の作品を見たらどう感じるでしょうか。これだけ大きなキャンバスに緻密さを追求した表現をボールペン1本で描いたそうです。制作時間はおよそ4,000時間と言っていました。最初にパネル全体を真っ黒に塗っておいてから、銀色のボールペンで模様や文言を書き綴っていく。途方も無い作業ですね。許可を頂き写真に撮らせてもらいましたが、これをデジタルデータとして複写することに意味はないとすぐに感じました。次のデザフェスにも出店する事もあるでしょうから気になる方にはぜひ実物を見てもらいたいですね。

 

場内ではあちこちにシャボン玉のようなキラキラした風船みたいなものを持ち歩いている人がいて、いったいなんだろう?と思ったら、こちらのブースで販売しておりました。

光を当てるとレインボーカラーに反射するキラキラテープみたいなものが細い棒に20〜30本縛られていて、棒を回転させると遠心力で丸い風船のように膨らむ仕組み。レインボーに反射するので高速回転している時はシャボン玉のように見えるというわけ。どちらかというとこうしたイベントよりも屋外フェスとかで売っていた方がヒットしそうな気がしますね。

ハーバリウムに対する流行の波は今年の夏くらいをピークに落ち着きを取り戻している感がありますが、それでも今回もあちこちでおなじみの細長いビンで販売しているのを見かけました。

そんな中こちらのトロピカルビレッジさんのブースではハーバリウムとはいえ他とは少し違ったテイストで販売しているのが印象的でした。ビンの中に入っている花がどれも全部同じ...。一般的なハーバリウムは見栄えをよくするためにいろんな種類のいろんなカラーの花を組み合わせたりするものですがこちらは違っておりました。話を聞いたところ、トロピカルビレッジさんは本物の花を作っている農園なんだとか。なので今回使用しているのも自家栽培したプルメリアという花なんだとか。

なるほどと思いましたね。いやこれが一番ハーバリウムを生かす正統派の姿と言いますか、生花のまま長く残せないからなんとか長持ちする形にしてお客さんに提供したい! 多分この花は暖かい場所を好む種類だと思いますから、ハーバリウムにすれば寒い地方の人にも届けられる。私のように興味本位で作っているのとは違うんだなって思いました。これからも頑張って欲しいです。

 

相変わらず人だかりが出来、しかもロープが張られていて順番が来なければブースに入ることすら出来ないという宇宙ガラスのブース。場内ではここだけが異様な空間でしたね。デパートの宝石売り場みたいじゃないですか!

製作者と直接話が出来るとか、大手百貨店などには出られないような個人作家さんの作品が見られるとか、お互いのアイデアを出し合って作家さん同士がコラボしたりとか、フリーマーケットに近い規模で親近感を感じながら見られるのがデザフェスの良いところだと思うのですが、どうも宇宙ガラスのブースはいつもこんなふうに ”販売会場” になってしまっていて距離を感じてしまいます。だって見ることすら出来ないブースって...。

それでも今回は並ばなくても見られる場所に10個ほどの代表作が展示されていましたからそれでも良心的になりましたけどね。実物を見ると確かに綺麗なガラス玉なんです。でも最近はこれを真似して類似品を作れるガラス作家さんも増えましたから今後はあまり珍しいものではなくなるかも。

 

いろんなものが売っています。カメラのストラップもだいぶ和テイストなものが。ストラップというと普通はカメラ屋さんに行って購入するものですが、ここではお財布とか名刺入れとかそういったものを作っている作家さんが記事を生かしてストラップを作ったりしていますから普段あまり目にしないようなものを手にとって見ることができます。

歩いていれば突然 ”すり鉢屋さん” が現れたり。手前にある80cmくらいある巨大すり鉢は飾りではなく実際にこれを購入する人もいるんだとか。勿論一般のご家庭ではほとんど使うことはなくかまぼこ屋さんなどが必要とするそうです。話を聞けば納得ですね。

 

本日最後の紹介はこちらのグラスアーティストさん。そう一昨日の日記で紹介し、私が購入してきたガラスのキノコはこちらで購入しました。一つ一つガラスを吹いて作っていると言いますし、艶を出す部分とブラスト加工で艶を消している部分の組み合わせを工夫されており形も本物のキノコのようにバラバラ。これが全部同じ形で量産しているような感じだと面白くないのですが、この1点物な拘りがとても良かったです。

まあそれだけにこれは1つだけじゃなくこうしていくつか並べて見た方が見栄えがするんですけどね。また次にどこかで見かけたときに追加購入でも良いかなと。

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